恋煩い【すとぷり】

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ころんside









実は起きてたんだ。



さとみくんが起きるずっと前から。


Aが目を覚ます前から。








正確には、"意識はあったけど起き上がれなかった" が正しいかな。

まぁいわゆる金縛りってやつ？




あの日から、よく金縛りが起きるようになった。

なんだろう。
気づいてない部分で物凄く緊張してるのかな。








もう、今夜から金縛りにあうことはなくなるだろうけど。









.









『……ごめん。』







『私…っ、』









「分かった。



僕、応援するから。」



『…うっ、』





「えっ、ちょ泣くなって！え、？」




『…分かってた。出会った時から。
2人が私に気があるって…。分かってたのに…
なのに…、ごめんなさい…っ』




「なんで謝るんだよ…ほんとに大丈夫だから！そんなメンタルしてないし…Aのせいじゃないし！だからまじで泣くなって！」



『…っ、ころんの馬鹿…。』



「馬鹿でいいから。
馬鹿でいいからさ…。
これから、普通に接して欲しい。今まで通り。」



『そんなの分かってるよ…、っ』



「それと、あいつには僕から話すから。
頑張れよ。」




『うん。ありがとう。
だいすきだよ。ころん。』

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