わたしのセンセイ Daiki.A

＊１５＊ ページ16

質問に答え、さっそく授業に移る。




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大貴の授業は前とぜんぜん変わっていなくって、説明も解き方もすごくわかりやすい。




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わたしもいつか……。





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そんな憧れの気持ちを抱きながら大貴を……いや、大貴の授業を見学していた。





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大『今日の授業はこれで終わり！

…なんだけど、１個ご報告！
(人１)先生が教育実習が終わる１ヶ月後に授業してくれます！』



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え？





そんなの聞いてないし！！





初耳！




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貴『えっ！有岡先生、聞いてないですよ！？』



大『大丈夫だって！いい経験になるから、ね？


みんなも俺の授業ばっかじゃつまんねーもんな！』



女『Aちゃんの授業なら大歓迎ですよ！』



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その言葉にちょっと自惚れちゃってるわたし。



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大『ほら！いいじゃん！』



貴『…が…頑張ります 汗』



大『おっ！じゃあ決まりね。

っということで、委員長。』



女『起立！礼。』




全『ありがとうございました。』



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前のドアから出ていった大貴を後ろのドアからでて必死に追いかける。





貴『だっ…有岡先生！！』




大『ん？どしたの？』




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歩くのを辞め、わたしと向かい合って離す。




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貴『ほんとうに１ヶ月後、授業するんですか？』




大『もちろん！でもまぁ、任せっきりにはしないよ！いきなり一人じゃ不安でしょ？』




貴『…でも……』





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そういってクヨクヨしているわたしの頭に手を置くと、





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大『大丈夫。Aならできるって ﾆｺ』




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目を細めながら笑ってそう言う大貴。




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その姿がすごく大人に見えて…、すごくかっこよくて…。




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わたしの心臓は爆発寸前。



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貴『〜っ// ここ学校ですよ！？』






その気持ちを紛らわすように言う。







大『そーだね 笑

幸い人通りは少ないけど危ないね 笑』




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さっきの大人っぽさは一変。





少し頬を赤らめながら話す大貴。




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大『学校ってわかってるのについついA……(人１)の前じゃ素がでちゃうなぁ 笑』






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大『完璧に(人１)のペースに飲まれてるわ 笑』





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そう言って大貴は笑うけど、ほんとうはそうじゃない。




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ペースにのみこまれてるのはわたしのほうで…。



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その証拠にわたしの心臓はこれでもかってくらいにうるさい。

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