17【YG】 ページ17
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YG「…ん?」
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無意識に小さくため息をついて、2人がけのソファに体を預けてテレビをぼーっと見てると、ふいに鳴ったインターホン
こんな夜中に何の用だ、って目線をテレビ横に置いてある電子時計を見ると、まだ9時半を過ぎた
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はい、とドアを開けると、見慣れない黒髪の男が立っている
その人の肩からだらんと降ろされた腕と、肩越しに見える見慣れた顔
彼は、俺の顔を見るなり、元々大きい瞳をさらに広げた
HS「あ、こんばんは」
えへへって微笑む
HS「間違え、ちゃいましたかね?」
こてん、と首を傾げて、おーい、とおぶってる女を揺らす
間違いなく、Aだ。
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YG「あ、もしかして、あー、ゼミ?の?」
何故か焦ってる俺からやっと出た言葉は途切れ途切れなものだった。
にこって優しい笑みを浮かべ、背中からAを降ろし立たせて、『やぁ〜かっこいい彼氏さんだね』と、近距離で言う
それに応えるように、柔らかく微笑むA。きっと酒を飲んだんだろう。顔が赤くなっている
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ここは、此奴の家じゃねえから追い返さなきゃ、いけないはず
なのに、
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YG「迷惑かけてすみません、ありがとうございます」
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まるで、一緒に住んでいるかのように、フラフラしながら歩み寄ってきたAの肩を抱いてしまった
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作者名:ほにこ | 作成日時:2022年7月31日 18時