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「あ〜明日の夜?…んんちょっと厳しいです」





口角を上げることを意識して、少しだけ首を傾げれば、目の前にいる彼は困ったように微笑む





"彼"と言っても、なんの関係もない
ただの知り合いに過ぎない人






「今月は忙しいから…来月なら空いてる日あるかもしれないです、そしたら今度みんなでご飯行きませんか?」







はっきりと断れば、印象悪いだろうし、曖昧に濁す




『じゃ、空いてる日あれば教えてよ』









じゃあ、ってそれだけ言って店を出ていった






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SN「ねぇ、今の誰?知り合い?わざわざスタッフルーム近くまで来てくれたのに帰しちゃって勿体ない〜そこそこカッコよかったのに〜」





「うーん、顔見知り?名前覚えてないけど」






罪な女〜って弄りながらスタッフルームを出ていったソナ
人のこと言えないじゃん、彼が居たあの合コンで今の彼氏ゲットしたクセに








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恋愛対象として見てない相手にも、愛想は振りまくべきだ、って誰かに言われた

それが正しいとは限らないけど、でも今までこれを続けてきて、嫌な顔をされたことは無いから、多分間違ってないんだと思う





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そんなことを考えながら、自分のエプロンを結び直し、休憩室から出て在庫が少ない本を抱えながら歩く



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「ヌナ、参考書コーナーどこにありますか?」

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作者名:ほにこ | 作成日時:2022年7月31日 18時

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