ヌナはあまのじゃくだね。【JK】 (ページ18)

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ジリリリリリリ、とうるさい音で目を覚ます

ああ、今日は仕事もないしアラームかけておかなければよかった、なんて考えながら

二度寝の為に布団をかけ直す

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まぁ、それはノックされたドアによって出来なかったけど

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「あれ、お母さん？来てたの？」

まだ働かない脳みそのまま、ノックしてきた相手に尋ねる

だけど、『僕はお母さんじゃないです』って

笑った、男の人の声

あれ、わたし誰か泊めてたっけ

身を守ろうと布団にくるまったまま、ドアの方まで向かう

JK「…って、何してるんですか？」

クスクスと笑いながら私の姿を見る、見覚えのあるイケメン

そこから、ぶわっと昨日の記憶がよみがえってきて、落ち着きを取り戻す

いや、そこまで取り戻せてないけど

「…あっ、び、ビックリした…笑
すみません、変質者かと思った笑」

笑いながら、許しませんよ、って言ったあと

私のベッドの横に立つ

彼の髪の毛の後ろの方に、ぴょこんと浮いた寝癖は見なかったことにしておこう

「？」

JK「おはようございます、ヌナ」

「あっ、お、おはようございます…、」

ふふん、と満足気に笑う。
彼は本当に年下なのだろうか。言っちゃ失礼だけど、テヒョンさんの方が年下に見える。それに、私が敬語を使うと、"歳上なんですから敬語はやめてください"って言われるけど

スーパーアイドルを前にして、今更タメ口でなんかいけない

JK「一人暮らし、寂しいですよね。挨拶誰も返してくれないですし」

もう慣れちゃいましたよ、ってベッドから脚を下ろす

それに続いて、ジョングクさんが先に部屋を出て、ドアの横に立つと、私が部屋から出たあとに閉めた

…紳士的なのか、サービス精神なのかわからないけど。

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お腹すきました、って言いながら私の後ろを永遠着いてくるうさぎを椅子に座らせて、私はキッチンに立った

…こんなの、本当の彼氏にするみたいですごく緊張

ジョングクさんへの気持ちがどうこう、とかでは無いと思いたい