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「…正直に、はっきりと答えてくださいね、テヒョンさん」
キッと、見つめると、うん、って私の言葉を待つ
「一般人なんて…眼中にないでしょ?アイドルって」
彼と同じ職業である、テヒョンさんにどうしても質問がしたかった
数秒、んんんって、唸って、私がさっき提供したお酒を見つめる
それから、『や?』って私を見て
TH「ほんと、そうでもないよ?
可愛い子は見るし」
可愛い子ねぇ…と、テヒョンさんが答えてくれた言葉を考える
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「…好きになっちゃダメですもん。好きにはなりません」
TH「なぁにいってんの?好きになったらダメなわけないじゃん、そしたら俺らのファンの子達はどうなるの?」
そう言うと、数秒考えて、ハッとして
TH「…ファンとして、じゃないって事?」
何かを見透かしたように、眉を下げるから
思わずテヒョンさんから、目をそらす。
「…や、本当に仮にの話です。
わたしはファンじゃないですし…、ジョングクさんはお客さんです。ただの」
ふぅん?、とお酒を1口飲んで、またうーん、と唸る
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「あ〜なんでこんな凄いややこしいこと言っちゃったんだろ」
小さく呟いて、思わずしゃがみこむ
TH「ややこしい?何が?」
って、テヒョンさん。うう、地獄耳なのかな
「…こっちの話です、
いやでも本当に、ジョングクさんのことは、何とも!」
TH「好きになったらダメ、って言った時点でそういう事なんだ、って思うけどね、俺は」
冷やかすこともせず、にこりと嬉しそうに微笑む彼の頬は少し赤い
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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時