041 寝不足 ページ41
『おはようございます〜…』
完全なる寝不足。
昨日の夜は、打ち上げ(？)から帰ってあーだこーだしてたら、とっくに3時になっていた。
編集しなきゃいけなかったし…。
元気ないね？なんて。たくさんの人から声をかけられるが、愛想笑いでそんなことないですよの一言で済ませる。
｢おはよ。一之瀬｣
『お、おはよ！』
変な風に意識してしまう。
正直なことを言うと寝るのが遅かったのは、寝る前に星乃の事で、少し考えていたからであろう。
本当に好きなんかな？って。
｢きょう仕事多いから、残業なんないようにがんばれよ。仕事遅い人！｣
『今回は早めに終わらせるから！』
と言うと、ふふっと笑いパソコンに向かう星乃。
今日の仕事内容をしっかり確認しているみたいで。
朝礼が終わり、全員がパソコンに向かって仕事をはじめた。
と思うと、私のパソコンになにか送られてきた。
[ほしの]
【社員の人達 仕事多くて静か。いつもみたいに喋れへんから 終わらなかったら俺に送ってや。
一之瀬、寝不足やろ。】
星乃の仕事増やして迷惑じゃないかな…??
本人がそう言うなら、送るか…。
の前に。。！
なんで寝不足って分かってんの！？
そんな顔に出てたかな…？
星乃に目を向けると、目の下のクマの部分を人差し指で抑えて、笑顔で私に見せてきた。
あざとい。
今日、この星乃のことばっかり気にしていたら絶対に仕事が終わらない。
と思いすぐに星乃に仕事をぶつけた。
｢ちょ…あのさ…｣
星乃が、椅子を私側にずらして私の耳の近くで小さい声で話し始めた。
少し胸がドキッとなった。
『なに…？』
｢仕事終わりそうになかったら送ってって言ったけど、まだなんもしてへんやろ…｣
『あ、いやぁ。だってこの量終わんないもん…』
星乃のことが、頭から離れなくて
仕事終わりませんとか言ったらもうクビよね。
｢ん？この量いつもやってるし、一之瀬すぐ終わらせてるけど…｣
『ん、いやぁ。』
｢俺、また一之瀬の仕事効率下げるようTPO踏まえてない言動したっけ…。｣
昨日のことなんですけどねぇ。
あんな。素直な気持ち教えて欲しいとかさ…。
｢あ｣
『ん？』
｢昨日やろ？自分の気持ち整理してくれてるんやし、考えてくれてるならいい…(((｣
『はいはい！仕事戻ろうね…』
急かしてる私を見て星乃はくすくすと笑ってしまっている。
もちろん上司には怒られたけどね
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作者名：めあり。 | 作成日時：2019年1月10日 0時
