039 素直 ページ39
全く素直にならんふたりやなぁ…。
ゾムとシッマには申し訳ないけど
そんな2人がお似合いやとは思う。
ゾムとシッマに先に告白されて、色々てんぱってて自分の気持ち…よりも、
相手を傷つけたくないって気持ちが
強かったんやろなこの子は。
しゃおちゃんと喋ってる時の笑顔が
一番幸せそうやな。
今は、しゃおちゃん酔いつぶれちゃって
ゾムの背中の上で寝とるけども。
｢今日は2軒目で終わりやな。｣
｢帰ろ帰ろ〜。｣
俺の帰る方向には、
Aちゃんに、ショッピくん シッマ ゾム そして潰れたシャオちゃん。
『トン氏とロボロだけあっち方面かぁ…』
｢ん？どうしたん？｣
『帰りもみんな揃って一緒に沢山お話して帰りたかったなぁって』
こういうところやでほんま。
色んな人に思いやりがあるっていうか。
｢Aちゃん、今度遊ぼな｣
ゾムがそう言うと慌てたようにシッマも俺もや！なんて被せてくる。
｢ゾムさんと先輩とAさんで遊んだらいいんじゃないっすか？｣
『この前のメンツなら、星乃もいたけど…』
ちょ。僕もいたんだけども。。
まぁええか…。
｢もぉ〜、Aちゃん！シャオロンのこと好きなんやろ！？｣
『……はぁぁ！？』
｢シャオロンと話す時楽しそうに話すし、結構心配してるやん。｣
｢僕もシッマの意見に賛成やな。すんごい良い笑顔で話しとるで。｣
『大先生も！？』
｢んふふ…｣
『ちょっ。ショッピくんなにわろてんの！？』
｢いや。Aさんってほんまにわかりやすいなぁってw｣
｢飲んでる時、素直になった方がええって言ったやん。｣
皆がくすくす笑っている中、
ゾムがカバンに手を突っ込んでスマホをだした。
｢ほらほら。｣
ゾムはそう言うと、自分のカメラを内カメラにして鏡のようにAちゃんの前に出した。
『…え』
｢顔真っ赤やで。A。｣
シッマがそう言うと、Aちゃんは頬を両手で抑えてしゃがんだ。
『なんで！？w』
・
・
｢そりゃ、好きやから…ちゃう？｣
『……え…？ 星乃…』
しゃおちゃんがゾムの背中の上から降りて、
Aちゃんの目の前に立った。
｢外出てから、ぜ〜〜んぶ聞いとったで？｣
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作者名：めあり。 | 作成日時：2019年1月10日 0時
