018 奢ってくる ページ18
トン氏が、一之瀬っていう名字を聞いて何かを考えてるようで。
一之瀬って名字的に金持ちらしいねんな。
あかんか。そうやってすぐ金に目がくらむ。
｢トン氏どうしたん？｣
｢いや。なんでもないで｣
少し濁した、トン氏に俺とAちゃんは少し困惑。トン氏頭ええからなんか、企んでる時もあるし、怖い。
俺が1番嘘をつけないメンバーは絶対的にトン氏である。
｢まず、本題に行こか。ちょっと、まとめてきてん｣
！？！？
トン氏やっぱ有能すぎんねんな。
メンバーに聞いたコラボしたいゲームを、しっかり全部まとめてある紙がある。
『ありがとうございます！嬉しいです！』
｢はいー！外しとけ〜？今のうちに外しとかんと、怒られるで。あの犬みたいな2人に。｣
Aちゃん、すっごい礼儀のいい子なんやな。敬語外すのが難しいらしくて。
『は、外す？？』
｢敬語や。｣
トン氏が、笑いながらAちゃんに教えてあげてる。
その後は、Aちゃんは敬語を使いそうになりつつもお話をしっかり聞いてくれて。
･
･
｢Aちゃんは会社員やねんな？何処なん？｣
実況の日程も決まり普段のお話。
話題を引き出すようにトン氏が会社のことについて聞いた。
トン氏も会社員で俺はニート。
『こっから、2つ先の駅の〇〇会社！』
｢あー。やっぱり…｣
トン氏は、Aちゃんの会社をわかってたみたいで。 なんでなん？
俺にはさっぱり理解出来へんわ。
そっからは、トン氏が気を使ってくれたのか仕事の話ではなく 実況の話などを広めてくれた。
･
･
｢俺奢るで｣
｢いや。トン氏待て。俺が払う｣
Aちゃんは少食だから大体俺とトン氏の分。
｢大先生。裕福なったなぁ｣
｢こんな、可愛い子目の前でいいとこ見せとかんとな。｣
『大先生？さりげなく私の着てきたものとか綺麗に並べてくれてたやろ？
奢るとかでかっこつけんくても、優しくてかっこええと思うで？』
後ろから、俺とトン氏の会話が聞こえていたようで。
俺のちっちゃい優しみに気づいてくれてるとか、なんか嬉しいねんなぁ…。
『てことで、大先生！奢り！よろしく！』
彼女は笑顔で俺に言ってきた。
俺は奢りって嫌なもんだと思ってたけど
なんだか今日は嫌な気分はしない
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作者名：めあり。 | 作成日時：2019年1月10日 0時
