011 熱を引いた星乃くん ページ11
これが、星座占い最下位なのか。
いや。逆に朝から水島さんと喋れて、いい事なのか。
てか、めっちゃ距離近かったし。
"YesかNoで答えて"
だって、全然水島さんのこと知れてないのに、今の印象だけでは決めらんないよね。
まだＮoでしょうね。
だけど、多分水島さんってたらしなんだと思うの。だから誰にでもほいほい言うタイプなんやろうけど。
さすがに、水島さんが私の事を好きじゃなかったとしても、Ｎoとか言いづらいやろ。
仕事が進まない。
｢おーい。一之瀬〜。星乃の仕事わかるかー？｣
｢は！ふぇ！？あ！わかりますよ！｣
ずっと考え事をしてて、情けない声を出して返事をした。
｢じゃあ、星乃の今日提出の分も頼むわー｣
はぁぁぁぁあ！？結局やるハメになんのか。
星乃なんで既読無視するん?星乃泣いちゃう。
Aえ?あっ!ごめん!仕事中だった!
まぁ、水島に迫られてたからなんですけどね…
星乃俺。一之瀬の手料理食いたい
Aん?どうした。いきなり?美味しくないよ??
星乃ええねんって!仕事終わりにうち来てなー。
Aええええええ
嘘やろ…？私が手料理？
勿論毎日自炊はしてるけども！
人に食わせられるような飯じゃないの。
そこまで激うまなわけじゃないし。
もおおお！星乃ごめんなぁぁぁ。
水島事件。そして、手料理する
という2つのことが頭をぐるぐる回る。
提出したけど誤字が多すぎた。
馬鹿馬鹿。早く終わらせなきゃ。
帰りの地下鉄。水島に会ったらなんて言おう。
会ってばっかりだし、まだ水島のことしれてないからＮoなの。
真剣すぎるかな？
やっぱさ！水島さんのこともっと知りたいから！もっと知ってから分かるんじゃないかな！今はNoかも！！！
みたいな…？
もうええわ！台本いらへんいらへん。
とにかく今日は会いたくないんだけど、まずは星乃のことを心配しなきゃな。
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作者名：めあり。 | 作成日時：2019年1月10日 0時
