かっこいいよ【夢主】 ページ45
講師のもとへ行き、挨拶を済ませた。
一年前、私を留学に勧めてくれた、女性の英語の先生。
私の留学は、秀明のプロジェクトの一環だったの。
チャンスを与えてくれたことに、とても感謝している。
決して若くないって言ったら失礼だけど、ベテランの先生。
担当が小等部だから、今日まで授業日が合わなくて、挨拶が遅れてしまって申し訳なかった。
久しぶりに会ったけど、全然変わっていなくて安心させられた。
逆に私は、背が伸びた、髪型が変わったってたくさん気づいてもらえたのが、すごく嬉しかったの。
いい気分で職員室を後にし、サッカーkzの練習を見るために、コートに向かったんだ。
練習開始までは、あと十五分。
コートのフェンスの周りには女子が集まっていて、ベンチに座り、メンバーを見つめては騒いでいた。
授業と重なっている子もいるからか、思っていたより人は少ない。
私も空いていたベンチに腰を掛けた。
サッカーkzのメンバーは、もうほとんどがコートに出ていて、会話をしたりじゃれあったりしている。
その中に、若武の姿を見つけたの。
若武は、私がアメリカに行っていた一年間、色々な困難にぶつかったって聞いた。
サッカーkzを除名になったり、美門くんにポジションを奪われたり。
そして一番のダメージは、選手生命に関わる怪我をしたということ。
探偵の方のkzの活動をしていて、怪我を負ったらしい。
悪化したこともあったみたいだけど、今はそれを乗り越えて、またレギュラーに戻れそうだって言ってた。
計り知れないパワーとセンスを持ち合わせていて、サッカーをしているときは本当にヒーローみたいな奴。
まぁ、若武が目立っているのも、黒木や和典を始めとしたまわりの仲間のおかげなんだけどね。
「あっ、美門くんいたよっ！」
「黒木くんだ！」
「上杉くんも一緒に出てきた！」
女子たちの声が聞こえて見てみると、トレーニングルームからその三人が出てきたところだった。
kz会議のあと、三人で何か話していたみたいだから、若武とは別で来たのかな。
「きゃっ！上杉くんがこっち来る！」
「え？えっ？なんで！？」
「ヤバイ！ヤバイって！」
和典がこちらに向かって歩いてきていた。
それに、女子の歓声が大きくなる。
和典、こういう女子苦手なはずなのに……。
近づいてきた和典は、フェンスの扉を開けて来て、私の名前を呼んだの。
「A」
「……どうしたの？」
作者のひとりごと(随時更新)
春編お付き合いありがとうございました！夏編は私が書きたかったお話てんこ盛りなので、なかなかまとまらずに苦戦中です……。気長にお待ちいただければ有り難く思います。それでは続編でお会いしましょう！
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奈都(プロフ) - 涼宮美桜さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるとやる気が出ます。師走の忙しい時期ですが、とにかく公開だけはしようと思っているのでお待ちください。 (2018年12月9日 21時) (
レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - 12月15日、絶対に夏編見ます！楽しみです！これからも、頑張って下さいね！ (2018年12月7日 16時) (レス) id: 73c1c90619 (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 涼宮美桜さん» ありがとうございます！とても嬉しいです。夏編がなかなか書き進まず、公開は遅くなってしまいそうなのですが、必ず完成させるのでもうしばらくお待ちいただければ嬉しく思います。 (2018年11月6日 22時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - とっても面白かったです！夏編も楽しみにしてます！！ (2018年11月5日 16時) (レス) id: 73c1c90619 (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 志恵さん» コメントありがとうございます！春編まではとりあえず早めに更新できそうなので、頑張って進めたいと思っています。これからも読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。 (2018年9月30日 10時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈都 | 作成日時：2018年8月10日 9時
