【w.rw.rd】式神の主役2【妖怪パロ】

1.1出会い(ci) ページ10

神社とは、願いに行く場所ではなく、決意を言いに行く場所なのだ。だから、例え、成就しなくとも、そこに祀られている神のせいではなく、自身の力量不足なのである。
しかし、お狐様が祀られている所には御注意あれ。お狐様は確かに願いを叶えてくれる。だが、末代までそのお狐様を信仰しなければならない。途中で鞍替えなんてして見なさいな。そのお狐様に末代先まで祟られてしまいますよ。

「え、鬱くん怖い…」
ut「ちゃうて！俺は何処かに祀られてた訳やないし、妖怪の方やし、自分で決めてAとおるからそんな事せぇへんよ！」
sp「てか、なんで急にそない話になったんすか」
zm「ショッピ君の定位置になりつつある、Aの肩…ずるいわァ…」
sp「悔しかったら、ゾムさんも動物になったらええんちゃいますの？」
zm「こいつ…」

前回仲間になった猫魈のショッピは我がお物顔で、猫の姿でAの肩に乗っているのだ。

os「で、なんでそんな話になったらかやっけ？」
tn「エミさんの眷属から金毛九尾狐が祀られとった社が壊された、って、情報が入ったらしくてなぁ…村に呪い振りまいてったらしいんやけど、新しい住処を探しながらこっちに向かってきとるらしいんや」
ut「やから、Aちゃんに予備知識として教えてたんや」
sp「社の破壊…」
gr「お前らのとこと同じだろ？」
sp「俺の社やなくて、コネシマさんのですけどね…」

ショッピと外でシャオロンと遊んでいるコネシマに目を向けた。

gr「どうだ？」
em「今、眷属通して遠視しとるけど…あちゃー…水鏡に写した方がええんかな…」
「エミさん、そんなことも出来るんや」
em「ええ」
gr「写してくれ」

エーミールの能力に感心していると、今、エーミールの眷属が見ている景色、つまり、金毛九尾狐が疫病を振りまいた村の様子が水鏡に映し出された。
そこに映し出されたのは、枯れ始めた草木と、病に苦しむ人間たちの姿。人間が嫌いな面々もその有様に息を飲んだ。

tn「うわ…」
os「めぅ…」
「…」
ut「九尾に、しかも、金毛九尾狐の祠を壊したんやから、そら、こうなるわな…」

大先生はこうなってることを予想していたのか、顔は歪めているも当たり前だよな。と、呟いた。

gr「で、その金毛九尾狐は見つからんと…」
si「出来ることなら早めに見つけたいところやんな」
rb「？なんでや？」

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