『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.15 ページ17

･









Aは、冗談みたく言ってた



でも、確かに俺がボールを持っていったら……










「なぁなぁ、壽賀さんってポジションどこだったの？
今のすげーやつ上げれるんだからセッター？」



『ん…？私？
私は…WS(ウィングスパイカー)だよ』



「ぇ、それってあれだよな！
スパイク打ってバンバン点数稼ぐやつ！」



『ぁ、うん…まぁ…』










日向が嬉しそうにそんな事を言ってる


苦笑しているA










「影山のトス打ってくれよ！」



『はい？』










だが、日向のその言葉で真顔となった





おい、待て


今聞き捨てならねぇ言葉が聞こえたぞ






Aが俺のトスでスパイクを打つだと？





は？

こいつは何を言ってんだ？










「影山、急にすげえやつ打つんだよ！
田中さん…ぁ、一緒に試合する先輩がいるんだけどよ、その先輩にめっちゃ早ぇ球上げたりするんだぜ？
Aは、それ打てんのかなぁって思ったんだけど、やっぱり無理？」









目をキラキラさせながら、Aの方を見ている日向



いやいや、無理だろ

第一、こいつはもうボールも触らないつもりだったのにさっきも日向にトスをあげてたし。



多分、性格上断れない所もあるんだろうなぁ。とか思ったりする










「なぁ！影山！いいよな！」



「いや、俺に聞くな
俺が良くてもこいつが嫌だったr……」



『分かった…いいよ』



「やったー！」








はぁ…とため息をつきながらそう答えるA





隣では、日向がスキップをしている





おいおい、待て待て

本気かよ





本当にやるのか？


そんな無理しなても……










『影山、あげてくんない？』



「あ…あぁ…」









けど、俺は言われるがまま従うしかなかった










･

■"EP.16→←■"EP.14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す