*花 94* ページ46
俺の隣ででかい声あげて笑う渉。
なんかすげぇ元気。
あれから渉は
故意的なのか無意識なのか
分かんないけど
明らかにAに近づかなかった。
Aは完全にパニクってて
それは俺のせいもあんなって
わりぃなって思う反面
どこか嬉しくて
つい、あいつの困ってる顔ジッと見つめた。
気づいてるくせに
一生懸命気づかないフリしてる姿が
すっげぇ可愛くて
何度も何度も試した。
昔っから
好きな子いじめたくなる典型的なタイプ。笑
いちど溢れ出した想いは
とどまることを知らない。
でも、まだやることがあんだ。
「渉!ちょっといい?」
風呂に入り、夕食までの時間。
廊下に呼び出す。
「ん?なに?」
「あのさ、昼間は偉そうにごめん。」
「はは!んなこと?全然?
太輔の言う通りだし。
完全に俺が悪いよ。」
そう言うと
白い歯みせて笑顔作る。
「…あとさ、俺、Aのことさ…
あー
口ごもるとか
マジ情けねぇな。
「ふふ。好きなんだろ?」
からかうような目つきと、お得意の含み笑い。
「…渉、知ってたの?」
「ん〜、なんとなく?」
「…告ったんだ。」
一瞬。
ほんとに一瞬。
それは
言葉通りに
瞬きしてたら見逃すほど。
渉の目が、泳ぐ。
「マジかよ!で?」
「まぁ色々あんだけど…渉、いいの?」
「は?何が?」
ふわっと変わる顔色。
「りさが好き?」
…Aが好き?
ほんとに聞きたい相手はこっちだけど。
告ってから聞くとか
マジ卑怯だな。
「…そりゃね。彼女だし。
つーか、恥ずいから。」
そう言うと
エクボ出してゆるくほほ笑む。
渉
お前の嘘に
気づかないフリ
してもいい?
「太輔、ミツには?言ってねぇの?
多分大騒ぎするんじゃね?笑」
大変だわぁ。
なんて
大袈裟に眉をしかめる。
「はは!確かに。
でも、あいつも前科あるし。」
そう答えてから
ああ、あんときは俺がA好きって北山は知らなかったか。
俺のが重罪だわ。
ぼんやりと思った。
意外と余裕…ねぇなぁ。
まぁ頑張れよ!
なんて
俺の肩に触れて部屋に戻る。
渉には
不機嫌になられた方が
まだ救われた。
268人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さん» じわじわと…ほんとにじわじわと…。予想以上にゆっくりな進みにですみません(ノ_<)高二の横尾くん!太輔に対して今後どう出るのか…。(3)に移行しました!よかったらまた続きよろしくお願いしますm(_ _)m感想、ほんっとにいつも嬉しくて、ありがとうございます(;_;) (2014年11月25日 16時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - おっ!じわじわ来てる来てる〜w。うんそうそう、そんなりさが好きだったよね、中2の頃はね!でももう高2だよ横尾くん☆告った太輔、たまりません!素直が一番ラクなのに、素直になるってなかなか難しいものです。ものもらい痛かったですね。治って良かった\(^o^)/ (2014年11月21日 22時) (レス) id: 3060e8d81f (このIDを非表示/違反報告)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さんこんばんは☆こちらこそいつもありがとうございます^ ^ ものもらいになってしまい、目が痛くて痛くて何も考えられない日々を送っておりました(つД`)笑 緑さんにはお見通しですね、横尾くん。(^з^) 太輔頑張れ!!私も同じ気持ちです!また続き頑張ります! (2014年11月16日 20時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - むちゃちゃさん待ってましたぁ!ありがとうございます☆...てか山村せんせナ〜イスd(^_^o) 横尾くん“俺にはりさがいる”って自分に言い聞かせてるようですが、すでに2人には温度差が。。。どうなっていくのか楽しみです。太輔カッコいい!!あきらめるなp(^~^)q (2014年11月13日 23時) (レス) id: 3060e8d81f (このIDを非表示/違反報告)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さん» こんばんは☆そんなふうに言っていただけるなんて(;_;)私はそれが頑張る気力になります!(;_;)うれしいです。 りさside!ウザいけど、何気に彼女も切ないメンバーの一員ですよね。笑 そうなんですよね!一喜一憂。あの頃は毎日が恋愛中心でした。笑 また頑張ります! (2014年11月4日 21時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むちゃちゃ | 作成日時:2014年10月11日 22時