*花 91* ページ43
速まる歩調に足がもつれる。
「ちょ…ま、待って!
たいすけ待って!」
ハッと手を離した。
「…わり。平気?」
軽く頷く。
「余計なこと言った?」
そんな…
哀しそうな声出さないで。
「そんなこと!あるわけない!!
…ありがとう。」
でも
あの二人だけが悪いんじゃない。
「でもね、私も悪いの。
りさちゃんに嫌がられて当然。
だって私、横尾くんともっと一緒にいたいって…だから話すのやめられなかった。
横尾くんが私を引き止めたのは、北山くんやりさちゃんのフォローのためで。
そうゆうのもあって、きっとりさちゃんには言わなかったのかな…って。」
黙って佇む太輔の顔
逆光で
よく、見えない。
何を…考えてるの?
「A?」
「…ん?」
「俺さ…
Aのこと、ずっと守りたかった。」
「…守る?」
太陽が低くて、眩しい。
目を細める。
「うん。
でも…もう限界かも。」
…やっぱり
私の気持ちは
太輔には知られちゃいけなかった。
疲れさせた。
「…太輔、ごめん。
甘えすぎちゃってた。
疲れちゃったよね。
私、もう大丈夫だから!!
昨日の今日でいきなりだけど…
結構大丈夫になってきたの!
ほんとだよ?」
しょぼしょぼの笑顔で
そう告げる。
「いや、そうゆう意味じゃなくて。
渉を想うその気持ち、守るの限界。
泣いてんのとかみたくねぇのに
傷ついて、早く渉のことなんか、忘れちゃえよって
どこかで思ってんだ。
最低だろ?」
意味が
すぐに理解できない。
「お前の気持ち守るんじゃなくて…
俺に分けてくんない?
渉を好きなAごと、全部受け止めるから。
そんで、いつか、俺が
Aを笑わせられるやつになりたい。
…好きなんだ。」
相変わらず太輔の顔は逆光で見えない。
脇のお店から漂う
焼きたてお煎餅の
香ばしい香りが鼻をくすぐる。
おばちゃんから欠片もらってる人。
土産屋マジックにかかるのかなぁ。
なんてどうでもいいことが
なぜか頭をかすめる。
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むちゃちゃ(プロフ) - 緑さん» じわじわと…ほんとにじわじわと…。予想以上にゆっくりな進みにですみません(ノ_<)高二の横尾くん!太輔に対して今後どう出るのか…。(3)に移行しました!よかったらまた続きよろしくお願いしますm(_ _)m感想、ほんっとにいつも嬉しくて、ありがとうございます(;_;) (2014年11月25日 16時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - おっ!じわじわ来てる来てる〜w。うんそうそう、そんなりさが好きだったよね、中2の頃はね!でももう高2だよ横尾くん☆告った太輔、たまりません!素直が一番ラクなのに、素直になるってなかなか難しいものです。ものもらい痛かったですね。治って良かった\(^o^)/ (2014年11月21日 22時) (レス) id: 3060e8d81f (このIDを非表示/違反報告)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さんこんばんは☆こちらこそいつもありがとうございます^ ^ ものもらいになってしまい、目が痛くて痛くて何も考えられない日々を送っておりました(つД`)笑 緑さんにはお見通しですね、横尾くん。(^з^) 太輔頑張れ!!私も同じ気持ちです!また続き頑張ります! (2014年11月16日 20時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - むちゃちゃさん待ってましたぁ!ありがとうございます☆...てか山村せんせナ〜イスd(^_^o) 横尾くん“俺にはりさがいる”って自分に言い聞かせてるようですが、すでに2人には温度差が。。。どうなっていくのか楽しみです。太輔カッコいい!!あきらめるなp(^~^)q (2014年11月13日 23時) (レス) id: 3060e8d81f (このIDを非表示/違反報告)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さん» こんばんは☆そんなふうに言っていただけるなんて(;_;)私はそれが頑張る気力になります!(;_;)うれしいです。 りさside!ウザいけど、何気に彼女も切ないメンバーの一員ですよね。笑 そうなんですよね!一喜一憂。あの頃は毎日が恋愛中心でした。笑 また頑張ります! (2014年11月4日 21時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むちゃちゃ | 作成日時:2014年10月11日 22時