*花 77* ページ29
「あのさ…今日はごめん。
俺のせいで空気悪くなったよね。」
「そ…そんなこと!!ない!」
「ミツ、風呂で会ったらすげぇ落ちてた。
猿みたいに肩落として湯に浸かってたよ。笑
調子乗っちゃうだけで、悪いやつじゃないんだ。」
みるみるうちに身体が冷たく
強張っていくのがわかった。
「うん。わかるよ!」
精一杯の笑顔で答えたら
安心したようにゆるく微笑み返す。
「あと…りさも、ごめん。
あいつ、たまに周りが見えなくなんだ。
なんかうるさいしな。」
ちょっとだけ眉しかめて
困ったように笑う。
…もしかして
これが言いたくて引き止めたの?
言葉ではけなしていても
そこには
愛情しかみえない。
昼間の光景が鮮明に思い出された。
そっか
りさちゃんを想うとき
いつもそんな表情するんだね。
こうやって彼女を守ってるんだ。
作り笑顔くずさないように
ゆっくり答えた。
「…ううん。私…わかるよ?
りさちゃんの気持ち、わかる。」
え?って
こっち見てるの
視界の端っこにそっと入れながら
まっすぐ前だけみる。
「横尾くんはりさちゃんの彼氏だけど、同時にりさちゃんの好きな人でもあるから。
だから、わかる。大丈夫だよ?
だって…好きな人とは、ずっとずっと一緒にいたいもん。
好きな人には自分だけをみて欲しい。
好きな人が、他の子に向ける笑顔なんて…みたくないよ。
その人の特別になりたいし
誰にも…取られたくない。」
それは
すらすらと流れ出てきて
止まらなくて
止められなくて
途中から
震える涙声必死に隠した。
幸せを味わうと
弱くなる。
…横尾くん
これ、私の気持ちなの。
全部
全部
ぜーんぶ…
私が思ってることなの。
パッと隣みると
まっすぐに注がれる優しい眼差し。
ありがとう、なんて言うから
ちょっぴり後ろめたくて
静かに微笑み
うつむいた。
「おーい。お前ら何してんだぁ〜。
時間過ぎてるぞ〜部屋戻れ〜。」
太くのんびりした声がロビーにこだまする。
声の方パッと向く。
E組担任の山村先生が
薄暗いお土産屋さんの脇に立ってた。
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むちゃちゃ(プロフ) - 緑さん» じわじわと…ほんとにじわじわと…。予想以上にゆっくりな進みにですみません(ノ_<)高二の横尾くん!太輔に対して今後どう出るのか…。(3)に移行しました!よかったらまた続きよろしくお願いしますm(_ _)m感想、ほんっとにいつも嬉しくて、ありがとうございます(;_;) (2014年11月25日 16時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - おっ!じわじわ来てる来てる〜w。うんそうそう、そんなりさが好きだったよね、中2の頃はね!でももう高2だよ横尾くん☆告った太輔、たまりません!素直が一番ラクなのに、素直になるってなかなか難しいものです。ものもらい痛かったですね。治って良かった\(^o^)/ (2014年11月21日 22時) (レス) id: 3060e8d81f (このIDを非表示/違反報告)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さんこんばんは☆こちらこそいつもありがとうございます^ ^ ものもらいになってしまい、目が痛くて痛くて何も考えられない日々を送っておりました(つД`)笑 緑さんにはお見通しですね、横尾くん。(^з^) 太輔頑張れ!!私も同じ気持ちです!また続き頑張ります! (2014年11月16日 20時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - むちゃちゃさん待ってましたぁ!ありがとうございます☆...てか山村せんせナ〜イスd(^_^o) 横尾くん“俺にはりさがいる”って自分に言い聞かせてるようですが、すでに2人には温度差が。。。どうなっていくのか楽しみです。太輔カッコいい!!あきらめるなp(^~^)q (2014年11月13日 23時) (レス) id: 3060e8d81f (このIDを非表示/違反報告)
むちゃちゃ(プロフ) - 緑さん» こんばんは☆そんなふうに言っていただけるなんて(;_;)私はそれが頑張る気力になります!(;_;)うれしいです。 りさside!ウザいけど、何気に彼女も切ないメンバーの一員ですよね。笑 そうなんですよね!一喜一憂。あの頃は毎日が恋愛中心でした。笑 また頑張ります! (2014年11月4日 21時) (レス) id: 30103a9da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むちゃちゃ | 作成日時:2014年10月11日 22時