14 ページ15
*
それこそ私にだって彼氏がいた瞬間くらいあった
瞬間だけども
中学3年の時
あまりにアプローチしてくる男子がいた
本当にこの子は自分のことを好いていてくれるのだと
嬉しかった
付き合ってから好きになってくれればいい
そんな風に言われた
自分も好きになれるかもな、なんて思った。
だから付き合うことになった
けど、私は基本的に冷めた性格なので
好きでもないその子に構うことは出来ず
結局部活は絶対に行きたいし
休みがあればできるだけ休みたい
勉強だってその時以外にやれる時はない
そいつからは毎日のように
今何しとんの?
なんで電話出んの?
こんな遅くまで本当に部活なの?
なんで無視すんの?
ってしつこくLIMEが来た
眠いの我慢して深夜の電話に出たら
なんで違うクラスの男と話しとんの?
男バレと仲良くせんで
あの先生に媚び売らんで
「はあぁ!?先生に媚び売らんでどうやって成績上げんねん!!」
「いや、Aそれは勉強すればいいのでは」
「ってかそもそも!
毎日夜まで部活やって帰って風呂入って寝て起きて学校行って昼はお前とおんなじ授業受けとるわ!休みは基本部活や!それ以外は寝てるわ!どんだけ言えば理解できんねん!脳みそダチョウか!!」
さっきまで美味しそうに替え玉を食べていた治くんが
私のあまりの荒ぶり具合に箸が止まった
ってかいつのまに替え玉したん
帰ったらオカンのご飯食べる言うてなかった?
「それで、めんどくさくなったってこと?」
「いえ、こっからが黒歴史なんですけど」
あまりのウザさに何回も別れ話切り出しても
私の暇のなさを利用して逃げられて
ラチあかんから全く関わらんと自然消滅待とう思った
ある日の放課後
部活の直前で教室に忘れものしたの思い出して
まだ始まらんからって取りに行ったら
「いったら?」
「そいつとうちの友達がおっ始めようとしてて」
ぶっ!!!と
結さんがむせた
結さん、ピュアなんやな、、、
「そんでAはそれ見てどないしたん」
「こんなとこでそんなんすんなや〜、
邪魔すんで〜。って言うて、教室入って忘れ物とりに行きました。」
「ぶっは!お前!(笑)」
「そんでそいつどうしたん!(笑)」
*
184人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ(プロフ) - きょんさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです!頑張りますヽ(;▽;)ノ (2019年12月19日 18時) (レス) id: 065172e89f (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく拝見させて頂いております!にゃんこさんの書かれるお話がとっても好きです!稲荷崎の皆も主人公ちゃんの性格も大好きです!これからもにゃんこさんのペースでの更新頑張って下さい、応援しています! (2019年12月17日 16時) (レス) id: 194bc0d5fe (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - こころさん» 誤字が多くて本当に申し訳ないです( ; ; )そういってもらえて本当に嬉しいです、感激です(>_<)ありがとうございます! (2019年11月14日 8時) (レス) id: fb468674ee (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 27の無視が虫になってます!この話最高です!続き楽しみにしてます (2019年11月13日 15時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - あゆさん» ご指摘ありがとうございます!大好きだと言って貰えるなんて…この上ない幸せです(;ω;)これからもよろしくお願いします!稲荷崎ばんざーい! (2019年11月8日 6時) (レス) id: 065172e89f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんこ | 作成日時:2019年10月20日 4時