人質の妹

19話 ページ20

Aside
宇佐美｢え？何？うちらを主犯にしてぶっきーに捌いてもらいたいの？｣
茅野｢そんなつもりじゃ…｣
宇佐美｢だいたい、自分が1番の親友みたいに語っちゃってさぁ…そういうの、マジムカつくんだけど！｣

茅野先輩は本当のこと言っただけなのに

なんで責められてるの？

宇佐美先輩は景山先輩への執着が激しかったのは知ってた

でも、ここまで言わなくても

諏訪｢あんた、皆になんて呼ばれてるか知ってる？奴 隷だから、なんでも言うこと聞く奴 隷、分かる？誰もあんたの意見なんか求めてない、黙って言うこと聞いてりゃいいんだよ！｣
A｢最低…(ﾎﾞｿｯ｣

なんであんなこと言えるの

本人も気づかないところでいじめられてたってこと？

なんでこのクラスはそんな人ばっかりなの

柊｢酷いねぇ…｣
宇佐美｢うっさい！あたしは卑怯な真似してまで1位になろうとしたあいつにムカついたから喋りたくなかっただけ、それの何が悪いの？｣

宇佐美先輩の発言に皆が暴言を吐いていく


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聞きたくない

あの時の私と重なって

息が苦しくない

耳を塞いでも嫌でも聞こえてくる声

賢くんが、光多くんが、蓮くんが、大切に思ってた人達が景山先輩の悪口を言う

ヤダ、嫌いになりたくない

大切な人を失いたくない

もう言わないで

そんな私の願いなんて届かなくて


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隼人｢あんなやつ、死んで当然だった｣


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聞きたくなかった

お兄ちゃんがそんなこと言うの

許せなかった

お兄ちゃんの方に行こうとしたら

茅野｢ふざけんな(ﾎﾞｿｯ｣
隼人｢あ？｣
茅野｢ふざけんじゃねぇ！｣

そう言って茅野先輩はお兄ちゃんに膝蹴りをした

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