3．運命、と思っていいの？これ ページ3
．
．
あれから一週間が経った
智「A」
A「……」
智「…？A？」
A「………」
智「おい！A！」
A「へ？！私？！」
．
皆さんがご覧の通り
私、完全に魂抜けてます
．
．
智「……ったく、もうちょっとで得意先の人来るから」
A「……あ、ごめんっ、」
．
あ─･･･ダメだなあ、私。
情けないっていうか、なんていうか
．
────･･････ほんっと、馬鹿みたい
．
今日は、一ヶ月も前から決まっていた得意先との会議の日。
会社的にも大きな利益が得られるかもしれない今回の仕事を、私と智の二人が任された
．
机の上に並ぶ沢山の資料
それは、私と智が夜遅くまで会社に残って用意してきた努力の証。
よし──･･･私も頑張らなきゃ
頬を両手でバチン、と叩いて気合を入れ直して
スカートのシワを伸ばしたり、髪を整える
そんな私の姿を見て、ふふって智が微笑んだのが分かった
．
すると、ガチャ、とドアが開く音がした
「お待たせして申し訳ありません」
智「いえ、この度は本当にありがとうございます。本社の─･･･」
．
──･･･
やっぱり仕事をしている智って、かっこいいなあ
智の凛々しい横顔を見て、見惚れるように関心していると
閉まったはずのドアが、再び開いた
．
──･･･え
．
．
翔「遅れて申し訳ありません。」
．
翔「──･･･櫻井と申します」
．
………なんなの、これは
．
翔「──･･･あれ？」
．
誰かが仕掛けた
トラップ、？ドッキリ、？
．
．
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月11日 20時
