今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:395,925 hit
小｜中｜大
19．こんな私だって ページ19
．
．
少しでも音を立てたら私が起きたことがバレてしまう。
そう思った私は、そっと息を潜めてその電話の内容を聞く手段を取ってみた。
………。
．
．
智「……お前、好きだなんて今更…っ、」
智「お前には、守らなきゃいけない人が他にいるだろうが」
智「………お前にだけは…、絶対渡さねえ。」
．
．
心臓のドキドキが、止まらなかった。
櫻井さんの声は聞こえない。何の話をしているのかも、私にはよく分からない。
……でも。
．
智の、「お前にだけは絶対渡さない」という言葉の相手が私だってことは
こんな私でも理解出来た。
．
．
………智と櫻井さんの関係性はなに？
ただの、取引先でお世話になってる人、じゃないの？
．
．
智の、あんな言葉遣いを初めて聞いたから。
智の、あんな張り上げたような声を初めて聞いたから。
．
A「…………。」
．
私は戸惑うしかなかった。
．
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1013人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月11日 20時
