𓏸𓐍𓆸𓂃𓈒𓏸 ページ8
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「それに、彼女がおるくらいで俺の評判が落ちるんやったら、とっくにホストなんか辞めてるよ。だって姫の方が大事やもん。」
当たり前のように言う不破くん。そうだ。私の好きになった不破くんは、昔からずっとこんな人だった。
好きな人の為なら、自分が出来ることは何でもする。私はそんな健気な不破くんを好きになったんだ。
『やっぱ好きだな。不破くんのこと。』
「んは、俺も大好きやで〜！」
好きなんて言葉じゃ足りないくらい、どうしようもなく不破くんに溺れていた。
貴方が私だけのことを愛せないのは仕方がない。
貴方がその
「最近一緒におられへんくてごめんなぁ。姫も寂しかったらちゃんと寂しいって言ってな…？」
申し訳なさそうにこちらを見て言う不破くん。
今にも「寂しいよ」と抱き着いてしまいたい衝動を抑え込んで笑顔で答える。
不破くんに心配をかけないように、この気持ちは私の胸に秘めておこう。
『…うん。私は大丈夫。不破くんこそ無理しないでね。』
口から出てくる言葉はデタラメばかりで、自分が嫌になってくる。
正直に「私だけを見て」なんて言えたら。
その願いが叶ったら。
どれだけ楽になれるのかな。
𓂃◌𓈒𓐍𓈒
結局その日は本当にゆっくりするだけで、あっという間に時間が過ぎていった。
「行ってきます。」
『うん。行ってらっしゃい。』
精一杯口角を上げてお見送りをする。私の笑顔で不破くんが少しでもお仕事を頑張れるのなら、それだけで報われる気がするから。
ひらひらと手を振り合うと、カチャンと小さな音を立ててドアが閉まった。不破くん、行っちゃったな。
まるで私だけ取り残された気分になって、覚束無い足取りで家の中を歩く。
不破くんのいない家は見慣れてるはずなのに、昨日まで
どうしようもなく
『寂しいなぁ……。』
ソファーに不破くんが座ってる気がして。不破くんが映画を見ている気がして。不破くんが料理をしている気がして。
期待してはひとりで落ち込んで。
こんなのは慣れっこだと、私なら大丈夫だと、必死に感情を掻き消す。
頬を何か生暖かいものが伝った。
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Near(プロフ) - 伊藤。さん» 夢主ちゃん独占欲つよつよですよね…！ちゃんとメンヘラ感出ててよかったです😌𓈒𓏸 最後までご愛読ありがとうございました！🙏✨ (5月6日 11時) (
レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤。 - 結ばれて良かった....地味にメンヘラ感ある夢主好き (5月5日 23時) (レス) @page21 id: 900669addd (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - みはさん» ありがとうございます😭短い期間でしたが、ご愛読していただきありがとうございました✨💕 (5月4日 22時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
みは - ハピエンよかった😭😭毎日楽しみにしてました🥲💕 (5月4日 22時) (レス) @page21 id: 407a058ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2023年4月25日 20時
