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次の日の朝も不破くんはいなくて、ゴミ箱にエナジードリンクの空き缶が捨てられていた。

不破くんってば、空き缶はこっちのゴミ箱だよって何回も言ったのに。そう呆れながら空き缶を拾って隣にあったゴミ箱に入れる。

不破くんのそういう所も好きなんだけどね、と1人で惚気けながらリビングのソファーに座る。

ふと、目の前にある机に何かが置いてあるのが目に入った。


なんだろう、と思いながら手に取ってみる。エナジードリンクと……メモ…?


<姫へ

このエナドリとか飲みやすいからよかったら飲んでみてな〜!
あ、でも寝る前は飲んだらあかんよ。寝られへんなるから>


最後の方は少し雑な文字で書かれている。恐らく、時間がなかったんだろう。

飲んでみようかな、とエナジードリンクの缶に手をつけた時、スマホの電話が鳴り響いた。私は慌てて缶を置き、電話に出る。



『もしもしっ。』






𓈒𓂂𓂃𓈒𓂂𓇬𓏸︎︎︎𓈒𓏸︎︎︎︎





ここでいいんだよね…?

不安に思いながら見上げたビルは派手な見た目で、中に入るのにかなり勇気がいる。

でも、不破くんに頼まれたんだし…。

ごくりと唾を飲み込んで、ビルの中に足を踏み入れる。周りの視線が少し痛かった。



「いらっしゃいませ〜〜!!」



お店の中に入ったと同時に、元気な声とアルコールの匂いが私を出迎える。

不破くんを探しながらお店の中をうろうろとしていると、「姫〜!!」と聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。



「姫、こっちこっち!わざわざごめんなぁ〜。」

「湊。この女の子って誰?彼女??」



安心したのも束の間、不破くんの隣にいた女の人が眉間に皺を寄せて尋ねてくる。

その女の人のさり気ない湊呼びと、不破くんと腕を組んでいるという事実に、少し胸が痛んだ気がした。



『初めまして、不破の妹です。いつも兄がお世話になってます。』



不破くんが本当のことを言ってしまえば、きっとこの女の人はここに来なくなる。

それどころが、不破くんに彼女がいることが広まったら最悪クビになる可能性だってある。不破くんが楽しんでお仕事をしているのだから、それだけは避けたい。

だから、不破くんが本当のことを言ってしまう前に私が嘘を吐いた。


不破くんは少し動揺していたみたいだったけど、女の人は安心したかのように、不破くんと組んでいた腕を組み直した。





𓈒𓐍𓂃𓏸𓈒𓋜→←𓈒𓂂𓂃𓈒𓂂𓇬



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作品ジャンル:恋愛
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Near(プロフ) - 伊藤。さん» 夢主ちゃん独占欲つよつよですよね…!ちゃんとメンヘラ感出ててよかったです😌𓈒𓏸 最後までご愛読ありがとうございました!🙏✨ (5月6日 11時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤。 - 結ばれて良かった....地味にメンヘラ感ある夢主好き (5月5日 23時) (レス) @page21 id: 900669addd (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - みはさん» ありがとうございます😭短い期間でしたが、ご愛読していただきありがとうございました✨💕 (5月4日 22時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
みは - ハピエンよかった😭😭毎日楽しみにしてました🥲💕 (5月4日 22時) (レス) @page21 id: 407a058ce0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Near | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/  
作成日時:2023年4月25日 20時

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