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『いってらっしゃい不破くん。』
そう言って手を振っても、不破くんは一向に外へ出る様子はなかった。不思議に思って「どうかした？」と尋ねてみる。
すると、不破くんは少し悩んでから私の片手をぐいっと引っ張る。必然的に私と不破くんの距離が縮まった。
『え。』
「＿＿＿＿＿んは、いってきま〜す。」
短く驚愕の声を上げる私にそっと口付けをすると、満足そうに笑って不破くんは家を出る。
ぱたん、と玄関のドアが閉まっても尚、私は頬を赤く染めてその場に立ち尽くしていた。不破くんのせいで朝から調子狂っちゃうじゃん……。
すぅ〜…はぁ〜、と一度深呼吸をして、気持ちを切り替える。だめだめ。きっといつもの不破くんの悪戯だもんね。
『そういや不破くん、私があげた香水付けてくれてたな……。』
口付けをされた時にふわりと香った匂いを思い出して、また顔を赤く染める。照れを誤魔化す為に、私は何気にテレビをつけた。
料理番組、バラエティ番組、ショッピング番組、幼児向け番組。
まぁ平日なんてそんなテレビぐらいしかやってないか。私も働きたいな…。不破くん、働きたいなんて急に言ったらどんな顔するかな。
嫌がる？それとも何も言わないかな？
＿＿＿＿＿わかんないや。
𓈒𓏸︎︎︎︎𖤐𓂃.◌𓈒𖡼𓂂
『……あ、おかえり不破くん。』
「姫ぇ〜〜ただいまぁ〜！」
うとうとしていた時、丁度不破くんが帰ってきた音が聞こえた。私が口角を上げて「おかえり」と言えば、不破くんは嬉しそうに「ただいま」と返す。
「あんさぁ姫。急でごめんなんやけど、明日デートせぇへん？」
『え？＿＿＿私は別にいいけど、不破くんはお仕事大丈夫なの？最近結構お休み取ってくれること多いし……』
不破くんと一緒に過ごせる時間が増えるのは勿論嬉しいけれど、私のせいで不破くんがお仕事する時間が減っていると思うと申し訳なくなる。
「大丈夫。明日はほんまに仕事より大事やから。」
そんなにキッパリ不破くんが言うくらいなんだから、本当にお仕事より大事なことなんだろう。
でも、お仕事より私に伝えたい大事なことってなんだろう。もしかして＿＿＿＿＿＿別れ話、なんて事ないよね…？
「姫？どしたん？」
『あ、や……なんでもない。』
不思議そうに私の顔を覗き込みながら尋ねる不破くんに答える私の声は微かに震えていた。
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Near(プロフ) - 伊藤。さん» 夢主ちゃん独占欲つよつよですよね…！ちゃんとメンヘラ感出ててよかったです😌𓈒𓏸 最後までご愛読ありがとうございました！🙏✨ (5月6日 11時) (
レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤。 - 結ばれて良かった....地味にメンヘラ感ある夢主好き (5月5日 23時) (レス) @page21 id: 900669addd (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - みはさん» ありがとうございます😭短い期間でしたが、ご愛読していただきありがとうございました✨💕 (5月4日 22時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
みは - ハピエンよかった😭😭毎日楽しみにしてました🥲💕 (5月4日 22時) (レス) @page21 id: 407a058ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2023年4月25日 20時
