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『すみませんっ！このピアスって取り扱っていますか？』
「はい…少々お待ち下さい。確認して参ります。」
この店舗になかったら、隣の市まで行かないといけない。店員さんは片方しかないピアスを丁寧に受け取って、お店の奥の方へと姿を消した。
「こちらでお間違いないでしょうか…？」
店員さんはもう片方の手に小さな箱を持って私の前に現れる。私はゆっくりとその箱を覗き込む。
緑色のピアス……これだ。これだった…！！
『はいっ…！！それで間違いないですっ！』
𓂃.◌𓈒𖡼𓂂
良かったぁ、買えた…！ぎゅっと箱を大事に抱えて、すっかり暗くなってしまった夜道を歩く。
何時だろうとスマホの時計で確認してみる。午後11時。通りで暗い訳だ…と納得して、少し歩くスピードを早める。
家に帰っても不破くんはいないだろうけど、何故だか少し期待してしまう。
明日プレゼントするの楽しみだなぁ、不破くん、どんな反応するかな？
びっくりするかな？それとも喜んでくれるかなぁ…？不破くんのことを考えていると思わず頬が緩んでしまう。
ふと、後ろから肩を掴まれた。
「ひっ」と小さく声を上げて、勢いよく後ろを振り返る。もしかして不審者…？
「姫…っ！！」
『え…？不破くん…なんで……。お仕事のはずじゃ…。』
後ろにいたのは不審者でもなんでもなくて、息を乱した私の恋人だった。不破くんの瞳は少し潤んでいて、私の顔を見た瞬間に口許が緩む。
「よかった……ほんまによかった……。」
よく見れば、息が乱れてるだけじゃない。ネクタイは緩められていて、普段セットしている髪の毛は崩れている。
不破くんは酷く安心した様子でその場にしゃがみ込んだ。私は何がなんなのか理解できなくて、不破くんに向かって尋ねる。
『不破くん…？なんでここに？お仕事はどうしたの…？』
「あぁ…実はなぁ＿＿＿＿＿」
不破くんは淡々と説明を始めた。
今日は誕生日だから、少しでも私と過ごせる時間を作りたくて、できるだけ早くお仕事を上がらせて貰ったこと。
家に帰ったら私がいなくて、1時間ほど探し回ったこと。そして今に至ると言う。
本当に申し訳なくて、私は何度も「ごめんね」と謝罪の言葉を口にする。
不破くんは「もうええよ」と言いながら呆れたように、安心したように笑って、私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
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Near(プロフ) - 伊藤。さん» 夢主ちゃん独占欲つよつよですよね…！ちゃんとメンヘラ感出ててよかったです😌𓈒𓏸 最後までご愛読ありがとうございました！🙏✨ (5月6日 11時) (
レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤。 - 結ばれて良かった....地味にメンヘラ感ある夢主好き (5月5日 23時) (レス) @page21 id: 900669addd (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - みはさん» ありがとうございます😭短い期間でしたが、ご愛読していただきありがとうございました✨💕 (5月4日 22時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
みは - ハピエンよかった😭😭毎日楽しみにしてました🥲💕 (5月4日 22時) (レス) @page21 id: 407a058ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2023年4月25日 20時
