蛇語 ページ16
状況を呑み込めていないハリーをロンが大広間から連れ出す。
私も気づかれないようそっと後ろをつけた。
ロン「君はパーセルマウスなんだ。どうして僕たちに教えてくれなかったのかい？」
ハリ「僕が何だって？」
ロン「パーセルマウスだ！君は蛇と話ができるんだ！」
私はロンの言葉を聞いて、固まってしまった。ハリーはパーセルマウスなんだ。だから大広間の皆はハリーがスリザリンの子孫かなんかだと思って凍り付いたのか…しかしあの時私はハリーが「襲うな」と言ったのをしっかり聞き取った。つまり、私も…パーセルマウスなんだ。
ハリ「そうだよ。それがどうしたの？そんな人いっぱいいるだろう？」
ロン「それが、いないんだ。まずいよハリー。」
ハリ「何がまずいんだ？皆どうかしてるんじゃないか？僕が蛇にジャスティンを襲うなって言わなかったら…」
ロン「へえ…君はそう言ったんだね」
ハリ「何を言ってるんだ？君も聞いてただろ？」
ロン「君が蛇語を話すのは聞いたよ。でも何を話してるのかは他の人にはわからない」
ハリ「僕は…違う言葉を話していたの？でも…どうしてそれが問題なんだ？」
この時初めてハーマイオニーが口を開いた。
ハー「それはサラザール・スリザリンが蛇語を話せることで有名だったからよ。」
ロン「今度は学校中が君をスリザリンの曾々々々孫だとかなんだとか言い始めるだろうな…」
ハリ「でも、でも僕は違う！」
ハー「それを証明するのは難しいでしょうね…」
ーーーーーーーーーー
次の日から皆、ハリーがスリザリンの後継者だと思い込んだようだ。
誰もハリーに近づかないし、まるでハリーと目を合わせると石にされてしまうと思い込んでいるようだ。
もちろん私は今まで通りハリーと接し、度々ハリーに「僕が怖くないの？」と聞かれるが『ええ、そんなことないわ。私も蛇後を話せるもの！』なんて言えるわけも無く、私が蛇語を話せることは私の心の内に留めておくことにした。
フレッドとジョージが蛇語の話をするたびに私は察しをつかれても困ると思い、その場を離れるため怪しまれているかもしれない。
でも、私が蛇語を話せるなんて知ったら代々グリフィンドールのウィーズリー家にいる資格はないと皆思うだろう。
だから私は静かに秘密の部屋が閉ざされるのを待った。
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さき - まるころさん» ご指摘ありがとうございます。見直してみますね。 (2020年11月15日 14時) (
レス) id: eada3c0aab (このIDを非表示/違反報告)
まるころ(プロフ) - 誤字脱字があったので一度見直されることをオススメします！ (2020年11月14日 3時) (レス) id: 9b6dbedaad (このIDを非表示/違反報告)
さき - ありがとうございます！そう言っていただくと頑張れます！！ (2020年11月8日 21時) (レス) id: eada3c0aab (このIDを非表示/違反報告)
ほしぽん - ヤバ！！チョーおもろい！！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 3706023b2c (このIDを非表示/違反報告)
さき - 本当ですか！見させていただきますね！ (2020年7月29日 13時) (レス) id: 5db39da5e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちん | 作成日時：2020年7月13日 18時
