episode17.3 ページ13
あれから、ぷんちゃんは無事に専門学校を卒業し、
近くの保育園で就職した。
私はまだ大学生で、
先に社会人になったぷんちゃんとは、
やはり多少のすれ違いはあったけれど、
相変わらず和やかな日常を送っている。
そして、
ぷんちゃんがまだ専門学生だった頃に始めた、
某動画投稿サイトへの踊ってみたも、
なんだか人気になったみたいで、
”踊り手”と呼ばれる人たちと、
イベントに行ったり、
コラボ動画を撮影しに行ったりと、
ダンスの方も充実しているらしい。
私はというと、
晴子の強い勧めで、
気が向いた時や暇な時にのみ参加するという条件のもと、
大学のダンスサークルに所属した。
たまーーーーーーーに顔をだして、
少し踊るだけだが、
それでも、ダンスをするのは楽しかった。
今日のような休日には、
ぷんちゃんの動画撮影のお手伝いをして、
一緒に踊るなんてこともしばしば。
「なぁ、これどう思う?
これどうやったらかっこええかな?」
『なんでもあなたならかっこいいですよ』
「なぁ、これは?
どうやったらセクシー?」
『なんでもあなたならセクシーですよ』
「おいー!!
適当やろ!!!w」
と、ぷんちゃんにおでこを叩かれる。
『いったー!!』
もちろん軽くたたかれているから、
全く痛くないけど、
なんとなく反射的に声を上げる。
おでこに手を当てて、
目線を上げると、
こちらを見ながら微笑んでいるぷんちゃんと目が合う。
もう付き合って何年も経っているのに、
同棲だってしているのに、
こうやって目が合うと、
はにかんだように笑うぷんちゃんがいて、
それを見ると私も、頬に熱が集まってくる。
和やかな日常の中に、
自然とダンスが含まれている。
それがどうしようもなく幸せでたまらないのだ。
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ゴリラ(プロフ) - ご指摘、ありがとうございます。外しました。申し訳ありませんでした。 (2018年8月14日 20時) (レス) id: 92baebc47b (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月12日 16時) (レス) id: 484c9d624e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ | 作成日時:2017年7月11日 1時