旧校舎のキュウケツキ (ページ11)

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深「もしかして、おとといの子？」

渡「うん。見つけた」

阿「ああ、なんかふっかたちが探してたっていう？」

佐「え〜なんで探してたの〜？」

渡辺くんと副会長はそのまま、一昨日あった事を言い始めた。

深「翔太がおととい血が足りなくて朦朧として喰っちゃって、俺が記憶消そうとしたんだけど、なぜかこの子に効かないの。」

岩「は？聞いてねえんだけど」

深「だってえ〜ひかるに言ったら怒られる……

岩「あ？」

深「ごめんなさい！」

ラ「力なくなっちゃったの？」

深「他の子でやったらいけたから力がなくなったわけではないっぽい。」

…まってまって、記憶消すってなに？

やっぱりわたし何かされるところだったんだ！

しかもしかも、みんな普通にく、喰ったとかなんたら聞いてる…

ここのみんなももしかして…吸血鬼なの！？

渡「来栖さん、こっち座って」

え、なに。渡辺くんがこっちにきてと誘導している。そっちにいったら今度こそ消されるかもしれない…

いやだいやだ…。

なかなか動かないわたしに渡辺くんの手が近づいてくる。

ああ、どうしよう！？

怖くて身体が縮まってぎゅっと胸元を掴むとハッと思い出した。

これだ！！

素早く首元に手を入れ出したのは、

十字架。

「やっやめてくださいぃぃ」

変な声が出たけどそんなの気にせず、十字架を掲げて後ずさると

シン……と部屋が静まり返った。

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