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もう少しで体育館の真裏、というところまで来た時、話し声が聞こえた。
もしかして、小説によくある告白というやつなのでは……？という考えが頭を掠めたが、そんな話、現実では起こらないだろう。
きっとバスケ部の生徒が、外で休憩してるだけだ。
そう考えたが、聞こえてくる声は男と女のものだった。しかも一人ずつである。
女バスと男バスでここまで仲のいい二人がいたんだなぁ……と頭は現実逃避を始める。
珍しく回り道をするからこうなるんだ。普通に真っ直ぐ帰ればよかった。
悪い事は立て続けに起こるというが、これは起こりすぎではなかろうか。
このままだと家に帰ったら家がない！なんてこともあり得そうだ。
下らない事を考えながらも、体は勝手に体育館の角に隠れる。
見えた。
顔はよく見えないが、構図はどう見ても告白のそれだ。
本当に告白だったのか。むしろレアかもしれないという気さえ出てくる。
「好きです。付き合ってください」
一番大切なところを聞いてしまった。
男はどう答えるんだろう。気になって少し身を乗り出す。
男の顔が見えた。
隣の席の、あの人。
去年一年間、常時女の子を一人は連れていた。
むしろよくあんなやつに告白するな、あの子……と少し呆れてしまう。
噂だって流れまくってるだろうに。リボンの色からして同級生だし。
知ってて告白してるのか……。
ま、でもあの人ならどうせオッケーなのだろう。オッケーとなったら私はこの道を通れなくなってしまう。つくづく運が悪いと思うが、レアな光景を見れたし回り道は諦めよう。
そう思って戻ろうとした時。
「ごめん」
「え……？」
え。危うく声が出てしまうところだった。
しかし、どういうことだろう。進級してから何か思うことでもあったのか？
予想外の展開に、体はさっきの姿勢に戻る。
女の子の表情は、失恋でショックというよりも、意味がわからない、というようなものに見えた。そりゃあそうだろう。女たらしで有名なあの人が告白を断ったのだ。しかもあの子中々可愛い。
「女好きなんじゃないの？」
結構突きづらいとこ突きますね。すごいなあの子。
「ごめん、俺付き合ったことないんよ」
初耳である。女の子はすごい顔で絶句してしまった。ああ、可愛い顔が。
「俺、やるって決めたことがあんねん」
「やから、ごめんな」
「……分かった。分かったけど、じゃあなんでいつも女の子を連れてるの？」
私も気になっていた。聞いてくれてありがとう。
口が開かれる。
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捺(プロフ) - 稚都さん» わあ〜〜！！！！ありがとうございます！！！更新頑張ります！！本当に励みになります！嬉しいなぁ……。好きです(突然) 本当にありがとうございます！楽しんでいただけるよう、どうにかこうにか頑張ります！！ (2019年2月8日 2時) (
レス) id: a7cfb266cf (このIDを非表示/違反報告)
稚都(プロフ) - コメント失礼します、好きです(唐突)(これだけ言いにきた)(帰れ)更新頑張ってください、あの、応援してます、ちっす、はい、(コミュ障) (2019年1月29日 23時) (レス) id: 170c23df6e (このIDを非表示/違反報告)
捺(プロフ) - 或子さん» に”ゃ”ー”ん” ほ、ほんとですか……！！ ありがとうございます、頑張ります……！！！ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 0d166b7201 (このIDを非表示/違反報告)
或子 - こんな無名作者を好きだなんて、やっだもう照れるじゃないですかぁ！(きたない)私は成りきって読ませてもらってます…すごくきゅんきゅんしてます…。応援してます！！ (2018年8月29日 20時) (レス) id: 3614360162 (このIDを非表示/違反報告)
捺(プロフ) - 或子さん» コメントありがとうございます……！！ 私はあなた様が好きです(突然) 夢主ちゃんになってみたいです……。こ、これからも楽しみにしてもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます！！ (2018年8月29日 13時) (レス) id: 0d166b7201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥 | 作成日時：2018年8月3日 5時
