24.嫉妬の話2 ページ25
颯くんにも独占欲があることを知った。
仏のような人だと思っていたが、やはり彼も人間だなと感じた。
｢飼い猫の話聞いてると行動が似てるなと思う。｣
｢私が？猫に？あれ、前も聞いたっけ？｣
｢言ったっけ？まぁいいか。｣
｢突然出てきた物とか音に過剰反応するとか、慣れない人に怯えまくるとか、突然一人でどこか行くのに怖くなったり寂しくなって自分呼ぶところとか似てると思う。｣
恥ずかしすぎて燃える。完全に無意識なので恥ずかしい。そんなことまで見られていたのかと考えても恥ずかしい。
｢そんなことをそんな顔で言う颯くんがずるい。｣
｢どんな顔だ…｣
｢何だろう。私が惚れる顔？｣
｢たまに自分より男前発言するよな…｣
男前発言についてはあまりわからないが、この人には負けると思う。
｢そうだ、私もよく嫉妬してるよ。｣
｢知ってる。｣
｢えっ、なんで…｣
｢たまにちょっと機嫌悪い時があるから何かと思って検証してた。｣
そうだ…この人は知りたいことはとことん調べるタイプの人だ…。
｢颯くんは…女の子に優しいから…ジェントルマンだから…絶対颯くんのこと好きな人いる…｣
意識しても無意識でも女子が喜ぶことをする人だから…天然女たらしだろうか。
｢Aとか？｣
｢そ…そうだけど…！！そうじゃなくて、私以外の人…｣
こういうところだ。
｢そうやって女の子が喜ぶことをするけど、女の子に無意識でしてるのを見ると嫉妬するかな。｣
｢そうか。｣
｢私と対照的に冷静で大人っぽいところが颯くんの良い点でもあり、距離を感じる点でもある。｣
プールのときに言われた親子みたい、はあながち間違っていないのかもしれない。
｢自分はAがいつか気づかない間にどこかに行くんじゃないかと思うと怖いけどな。｣
｢大丈夫。カルガモの刷り込みみたいに着いていくから。｣
｢それだと親子なのでは…｣
｢あっ…｣
普通に隣を歩きたいと思った。
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薊 - みっちゃんさん» コメントありがとうございます！そのように思っていただけて嬉しいです。不定期更新ですが、よろしくお願いします！ (2019年4月7日 2時) (
レス) id: f34ac70128 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - 面白くて一気に読んでしまった！この話のカップルは初々しくて良いですね！ (2019年4月3日 22時) (レス) id: b4edfa4067 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - おれやなぎさん» コメントありがとうございます！頑張ります…！今後もよろしくお願いします (2019年3月29日 20時) (レス) id: 16497c87cc (このIDを非表示/違反報告)
おれやなぎ(プロフ) - 薊さん» 新しくて面白い！更新頑張ってクダサイ (2019年3月25日 20時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - air@低浮上さん» すみません…レス押し忘れました… (2018年12月3日 23時) (レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2018年11月19日 0時
