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「あー疲れたぁ…A速かったやん」
「そう？」
走り終えたきょーさんがパーカーの袖で汗を拭いながらこっちに来た
「ちょっと疲れちゃったな…」
「3年のリレー終わったらもう代表リレーやろ？マジで休ませてや…」
きょーさんも代表に出るらしく、その顔には疲れが見えていた
代表リレーの男子は殆ど攻略キャラで、
赤がきょーさんとトラゾーさん。
青がショッピ、シャオロン、ひとらん先輩
緑が…えっと、1年は忘れたけど、捏島孝之と桃瀬豚平
黄がシャークんと鳥井希と黒木琉
ちょっと黄にヤバいの固まってる
原作でも黄が勝ったらしい
「正直勝てる望みもないし…俺もう帰りたいわ」
「黄がぶっちぎり1位になるだろうし」
「え、青も勝つんじゃねぇかって騒がれとるで」
知らんかったん？と軽蔑の目を向けられるが、よく分からん
だってメンバー的にも私らの練習内容的にも無理だ
「でも“青の2年の2人がえぐい”って…」
「え、黄の1年2年の男子がヤバいの間違えじゃない？」
「いやそんなことないで。お前とシャオロンさんや」
なんか…プレッシャーが重くのしかかって気持ち悪い
これで勝てなかったら色んな人に失望されるじゃん
「代表リレーの走順何番目なん？」
「…1番最後」
「責任重大やん」
腹抱えて笑うきょーさん
笑い事じゃないんだよ私からしたら
「…やっぱり代表リレーやめときゃよかった。体育祭休めばよかった」
「そしたら全力でお前を家から引っ張りだすで？」
「なんで家知って…あ、みどりくんか」
「察しが早いなぁ…」
ま、流石Aや。と私の頭を軽く叩いた
叩くなと手を払ったのだが、どうやらあれは撫でてただけらしい
「察しは早くてもこういうとこは馬鹿なんや」
「馬鹿で悪かったな」
「貶してないからな！まぁ…ある程度鈍感な方がこの世界では生き残りやすいし、な」
低い声でそう囁いたきょーさん
「…体育祭なんだから、もう少し楽しんだ話題を話そうよ」
「ふ、そうやな」
「でも、1番この体育祭を楽しんでないのはお前やろ？」
「いつ死ぬのか、いつAが他のやつにとられるのかでソワソワしとる璃音よりも、興味無い俺らにキャーキャーせなアカン美月よりも、楽しんどるフリをしとる俺らを見て悔しがっとる燈色桃よりも、何十回もこの体育祭をしとる俺らよりも、お前が」
「まぁ、できるだけ長く生きてな」
次は優しく撫でられた
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (5月12日 9時) (
レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました！あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2023年3月16日 21時
