I love you from that day (J･M) (ページ1)

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第1話ページ1

「ねぇちょっと美味しいご飯食べに行かない？」

そんな友人からの誘いにのった私がばかだった。
今現在いる場所はキラキラした女性やおしゃれな男性たちが少し薄暗い部屋でいい感じのBGMに体を揺らしながら話したりご飯食べたり。

正直私には似合わない場所である。

そんな私には似合わない場所へ連れてきた、高校時代からの親友は私を置いてけぼりにして違う人と行ってしまった。

なんでも有名人？の誕生日パーティーらしい。

親友はモデル活動とかしていて所謂芸能人の知り合いも多い。対して私はただの一般人。
20代後半にして就職せずアルバイト暮らし。そんな生活を変えたいと思ったことはない。他人は他人私は私だ。私はただ生きたいように生きている。

「とりあえず、おいしそうだしご飯食べよ～」

私の性格は楽観的といわれる。
好きなものは美味しいご飯と本。

毎日楽しく平和に暮らしたい。それだけだ。

長めのテーブルに並ぶ色とりどりの料理をお皿に乗っけていく。
ある程度乗った所で、私は外へ出た。外は少し肌寒いせいか人がいなくて静かだった。
ポツンと置かれているベンチへ座った。

「なにこれ！美味しい…」

お料理があまりにも美味しくて、今日ここ来てよかったかもと思った。

どれぐらい時間が経過しただろうか？
ゆっくりと空を見ながら。

まぁ都会だから星とか見えないんだけど。
それでもぼんやり欠けた月が見える
お皿に乗っけた料理がまだいくつか残っているが、私の胃袋もだいぶいっぱいになってきた
食べようか食べないか、悩んでいたその時

「ねぇ」

声がする気がした。気のせいか？だけど気になり振り向くと男の人がたっていた
彼は私のお皿を指さしながら

「それどこにあった？」

「どれですか？」

「そのアナゴ」

「あぁ、あっちの方のはじっこに置いてありました」

「そっか、ありがと！」

そう言って彼は行ってしまった。

…アナゴ好きなのかな？

なんだかとてもおしゃれな感じの人だった。
有名人なのか？
正直私は本を読むのが好きでなかなかテレビを見ない。
家にテレビがないわけじゃないが、ついていることが少ないぐらいだ。