苺みたいな甘い日常【すとぷり】【BL短編集】

大好きだからだよ　2.【ころさと】 ページ25

ころん視点

今日はさとみくんが僕の家に来てくれる。

凄く楽しみだな。

最近さとみくんが前みたいに優しくしてくれなくなっちゃったけど、いつも通話してくれたり、家に来てくれたり。

やっぱり僕とさとみくんの愛は今ここにもあるんだよね。

約束の時間から1分が過ぎた。

なんで...？さとみくん10時には来るって言ったのに。

まさか僕との約束忘れちゃった...！？

僕のこと嫌いになっちゃった...！？

どうしようもないほどの不安が、僕の頭を支配する。

その時、家にチャイムの音がなり響いた。

「っ...さとみくん！」

僕はドアを開けると、目の前にいるさとみくんに抱きついた。

温かいさとみくんの体で、僕は不安をゆっくりと頭から消していった。

「っ...さとみくんが来なかったから、心配、したんだよぉ...！」

僕は震える声を振り絞って言った。

「...そっか。ごめんな」

さとみくんは俺の頭を撫でてくれた。

「俺、ちょっところちゃんに話があるんだ」

話...？

さとみくんをリビングに通して、さとみくんの口が開くのを待った。

そして、ようやく重い口を開くようにして言った。

「俺と、別れて欲しい」

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