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「そんなっ・・。」









そんなことないよ。




そう、一言、そうやって返せばいいのに。




























「・・・・ごめんなさい。」





































































「辛いっていうよりも、なんか気持ちがずっとモヤモヤしてるよ。」







宏「うん。」







「私の知らない、宏光とマイさんの関係っていうか・・。」







宏「・・・。」








「自分でもどうしてこんなになってるか分かんないの。」








宏「・・・。」








「宏光はちゃんと言ってくれたし、信頼してないわけでもないよ。
・・・だけどやっぱり、マイさんのことが頭から抜けなくて。」







宏「Aは俺の彼女だろ。マイはただの友達、全然ちげーよ。」





























まただ。







またその顔。




























「・・・・・・ねぇ、宏光。」








宏「・・・。」








「本当は、マイさんのことまだ好きなんじゃないの?」








宏「・・・は?何言ってんの。」








「だって前からずっと思ってたけど、宏光はマイさんの話しするとき、すごく切ない顔してる。」








宏「なんだよそれ・・・。」








「最初にマイさんのこと話してくれた時からそうだった・・・。」


















そうだよ、







駅のホームでマイさんを見かけた時からずっと。





























「そんな・・・っ、そんな顔しながらただの友達の話ししないよ普通っ!!」





























「私に好きって言ってくれた日だって、マイさんのことずっと探してた・・・っ」








宏「それはっ・・!」








「なのになんで急に私に告白なんかしたの・・・?」








宏「A・・・。」








「あの時すぐにマイさんのこと見つけてたら、私のとこに帰ってきた?」







宏「・・・っ。」









「宏光っ、ごめん・・・・。」





























口にしてから初めて気づいた。






私ずっとそう思ってたんだな、って・・・。



















マイさんのことが妙に引っかかっちゃうのは




2人が仲がいいとかそういうんじゃないんだ。






宏光がマイさんを、心のどこかで想い続けてるんじゃないかって、不安だったからなんだ。

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作者名:たむあ | 作成日時:2017年5月21日 18時

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