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藤「てっきりまだ、北山はマイちゃんのこと待ってるのかなって思ってたの俺。」





「あたってますよ、本当にそうでしたよ。」





藤「え・・?」





「宏光がマイさんと再会したとき、私一緒にいたんです。
すごく驚いた顔してたけど、すごく嬉しいんだなって感じました。」





藤「そっか・・・。」






「だから私と付き合ってくれたのは、本当に信じられなくて・・。」






藤「・・・。」







「なんで彼女にしてくれたんだろうって・・・思っちゃいますもん。」







藤「・・・好きだからだよ。」






藤ヶ谷先輩は
優しい声で、そっと、あいつも女心わかってないなぁって呟いた。






藤「実はね、Aちゃんが北山と付き合ってたって知ったあと、偶然あいつと駅で会ったんだ。」





「・・・。」





藤「なんとなく話ししてるうちに、タマがよく大学来るよーって言ったら、
じゃあAも一緒にいんだろ?って、すっげー睨まれた。」







なんで俺を睨んでくんだよ、しかもタメ口だよ!?って。









藤「だからね、俺も言ったの。別れたなら次の恋応援してあげないの?って。」





「・・・。」






藤「そしたらさ、ぜってぇ取り戻すんで、って。」









・・・・・・・ドキン




さっきの宏光の言葉と重なった。

















藤「あいつ分かりづらいけど、でも、Aちゃんのこと本当に好きなんだなって思った。」





「・・・っ。」





藤「だから俺も、自分の恋突き進んでこうって思った。・・・・・・・おわり。」






「えっ・・おわり?」






藤「終わりーーー。ちゃんちゃんっ。」





「ちゃ、ちゃんちゃんって先輩!!」







そんな楽しそうに笑わないでくださいよー!!!








藤「・・・まぁいつでも相談乗るからさ、またおいで。」









結局私の乗る電車見送ってまた、改札の方へ向かった先輩。


やばい、私に付き合ってくれてたのかな?



今度なにかお礼しなくちゃ、飲み物ももらっちゃったし。






















宏光、私たちちゃんと、話さなきゃいけないね。

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作者名:たむあ | 作成日時:2017年5月21日 18時

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