愛の魔法をもっと...【３】 (ページ20)

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駅のホーム、次の電車の到着を知らせるアナウンスが流れる中、

私たち、すっごい密着してませんか・・・

これって････ハグだよね！？

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玉「もうバレてるって分かってる、俺すぐ顔出ちゃうし･･･。」

「･･･。」

玉「勘の良さそうなお友達だっているみたいだしさ。」

「･･･。」

玉「だからあんま、挑発しないで？････俺がいっぱいAをドキドキさせたい。」

「･･･っ。」

なんて････男っぽい声出すのですか裕太さん････。

私･･免疫が････そんなについていないのですよ･･･。

玉「大好き。」

「っ･･･！」

ちょっ････耳元でそんなこと言っちゃう！？

むりだよ心臓とまりそうーーーー！！！！

こんなっ････

宏光のことだって知ってて･･･私別れたばっかだよ･･？

まだ忘れられてないことだって分かってるよね・・・？

抱きしめられた体を離して

玉「好きになってもらえるように、がんばります･･･。」

しゅるしゅる～ってBGMがあってもおかしくないくらい

どんどん声を小さくして

玉「電車、おそいねっ･･･。」

「････うん。」

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また繋がれた手が熱くて、

私たちは少し俯きながら、電車を待った。

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吉香「えええっ！！そんな大胆なことしてたの！？駅のホームで！？」

「うっ！思い出すと恥ずかしいっ！！」

吉香「いいじゃんー恋を忘れるためには次の恋だよ～。」

「そんなこと言われても･･･」

吉香「Aだって、王子のこと可愛いって思ったんでしょ？」

そうだけど･･

そうだけどさ･････。

「････宏光とのこと、吹っ切れてないもん。」

吉香「じゃあ吹っ切ってくれば？」

「は？」

吉香「ちゃんと会って話して、お別れすればいいんじゃない？
言いたいこととかあるんじゃないのー？」

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そんな簡単に言わなくたっていいじゃんか･･･

宏光は、私のこともう気にしてないかもしれないんだし･･･。