愛の魔法をもっと...【３】 (ページ19)

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玉「･････帰ろっか？」

「うん･･。」

すごい気まずいってわけでもなく、

だからっていっぱいおしゃべりする訳でもなくて

並んで帰った帰り道。

そっと、私の右手に裕太の左手が触れた。

えっ･･手、繋いじゃった･･･えっどうしよう･･

こんな急に･･･っ

さっきからちょっと、裕太が積極的すぎない！？

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玉「･･･手早いなこいつって思った？」

「そっ・・んなことは思ってないけど･･っ。」

玉「俺拗ねてるもん･･･だってA、ガヤのことすごい女の子の目して見つめてたから･･･。」

「女の子の目！？」

玉「かっこいいなぁとか、思ったんでしょ？」

「･･･。」

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裕太が私に特別な感情を持ってる。

そう自覚してしまえば、裕太が何にどうして拗ねたかすぐ分かって、

ちょっとヤキモチなのかな？私いま裕太のことを可愛いって思っちゃった。

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あまりにも落ち込んで、繋がれた手の力が弱くなっていくから

正直で藤ヶ谷さんが笑っちゃった気持ちも分かるよ、

それに裕太を笑顔にしたい気持ちになる。

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「かっこいいなって思ったよ。」

玉「ほらね、やっぱ。合せなきゃよかったーー。」

「裕太と会った時も思ったよ。」

玉「･･･っ」

「優しい雰囲気で笑ってくれるから、すっごい美白王子だと思ったの。」

玉「美白･･･王子？？」

困った顔してる裕太

次はどんな顔するのかなってワクワクしちゃってる私。

「いっぱい助けてもらってるよね、裕太に。」

玉「･･･。」

「裕太は、見た目だけじゃなくて中身も優しくてかっこいいよ。」

玉「････も、もういいや恥ずかしくなってきたっ」

「裕太ってすぐ顔赤くなるね。」

何気なく、ほんとにちょっとだけ

ほっぺにつんってした。

何やってんだ私っ

自分に好意を向けられてるのがそんなに嬉しいか私っ

「･･･････えっ」

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強引にその手を取られて、抱きしめられて、

自分が裕太の気持ち弄んじゃったみたいな気持ちになって反省した

･･･のも束の間。

玉「ずるい、俺の気持ち、からかってる？」

耳元でこう、囁かれてドキッと心臓が音を立てた。