愛の魔法をもっと...【３】 (ページ18)

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しばらくして戻ってきた裕太は、

ペットボトルの中身が減ってないからって心配そうに私を見つめてくる。

「ちょっと最近あったこと考えてたら、飲むの忘れてた。」

そう言う私に、切ない視線を向けて

玉「また･･･ミツのこと？？」

藤ヶ谷さんの手前、ミツって通じないでしょと思ったら

藤「あいつ元気？」

「え？知り合い･･･なんですか？」

藤「そうだよ、タマ繋がりでね。」

「そうなんだ･･･。」

玉「･･･ミツのこと、なにか思い出してたの？」

「ううん、考えてたのは裕太のことだよ？」

玉「えっ･･俺のこと？」

「うん。いつもありがとうね、裕太。」

素直に出てきた言葉言ったら、赤くなる顔を隠すように俯いて

玉「別に俺何もしてないし。」

って。

藤ヶ谷さんまた笑ってるじゃん！！！

藤「Aちゃん、こいつこのまんま良い奴だからさ、末永く仲良くしてやって？」

「はいっもちろんですよ。」

藤「末永くだよ？」

「･･･？」

藤「じゃ、俺バイトあるから帰るね。
あんまりAちゃんと仲良くしてるとタマに怒られちゃうし。」

玉「ちょっガヤ！！」

藤「またね。よかったらまた来て？大学案内するからさ。」

・

お茶目な顔して帰っていった藤ヶ谷さん。

歩き姿もさすが、後ろから見ても完璧だよね･･･

玉「････本当だよ。」

「え？なにが？」

玉「あんまりガヤと仲良くすると、俺怒っちゃうかも。」

「･･･っ」

玉「かっこいいよね、だから･･･あんまガヤのこと見ちゃダメ。」

・

いつもは恥ずかしそうに顔を赤くするのに

すごく真剣に見つめられるから私が恥ずかしくなってくるよ･･

やっぱり、

そういうこと、なんだよね････？

吉香の言ってた言葉、当たってたんだよね

吉香『友達の彼女だからって、そんなにいろいろしてくれるかね？』

本当は同情だけじゃないってこと、ちゃんと気付いてたよ、

だってこの前の小悪魔行動だって････ただの友達にはしないよね？裕太のことなら尚更。