愛の魔法をもっと...【３】 (ページ15)

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「ここって･･･人気なんだ？」

玉「えー？まぁ近いしデカいし、そこそこ有名だよね。」

「そ･･･っか。」

玉「宮田もここ行きたいって言ってるし、いろいろ勉強できるっぽいよ。」

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スラスラ話しをする裕太を見てると、

私なんかよりもっとずっと進学のこと考えてるなって、実感した。

確かにこの大学はここらへんじゃ有名だもんね、

行きたくなるのは当然か。

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玉「Aはどこか行った？」

「そこしか行ってないよ。」

玉「え？ここ！？」

「うん。宏光と。」

玉「････あ、そっか･･。」

苦そうな顔して沈黙。

裕太は宏光が行きたがってる大学知らなかったんだね。

「でも宏光が気になってるって言ったから行っただけで、
私はそこにすごい行きたいわけじゃないよ。」

玉「そっか･･･、あ、じゃあ俺ん家の近くにある大学覗いてみない？」

「裕太の家ってどこの駅だっけ？」

玉「内緒～。」

「えっ？」

玉「知りたかったら、今から行くっていうのはどう？」

まんまるい目をキラキラと楽しそうに輝かせて

こっちに笑いかけてくるのが可愛くてつい、頷いた。

これが美白王子の底力かーーーっ！！

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玉「ミツと同じ大学行きたい･･･？」

電車の中で、ちょっとこっちの様子を伺いながらこっそり聞かれた。

「まさか･･･もう会ったりできないもん。」

玉「ミツともう、会わないってこと？」

「ないと思う。会ってもどんな顔したらいいか分からないし」

玉「･･･そっかぁ。･･･････あ、降りるよ。」

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宏光に会いたいか、会いたくないか聞かれたら

きっと今の私は『会いたくない』って答えるだろう

ひどい言葉言っちゃうかもしれないし、

あの時つい口走ってしまった言葉も、訂正したり謝ったりすることも、

きっとできない。

宏光とのことは、過去にしたい。

一目惚れから始まった片思いをちょこっと贅沢な思い出にできたってことにして、

思い出にしたい。

そう言っちゃうとなんか綺麗事みたいだね･･･。

本当は私も、謝らなくちゃいけないって思ってる。

ずっと好きでいるって宣言したし、

宏光からすぐ離れて消えていってしまう人達と、私は違うって教えたかったのに。