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夏休みに入って1日目の朝。




重い足取りで制服を着た私は静かな学校へと向う。








先生「はいこれ通知書、それから進路希望のこともしっかり考えておけよ。」





「・・・はい。」





先生「水野、興味ありそうな大学は片っ端から見とけ。
いろんな道がこの先たくさんあるんだ。選べる数だって、本人次第だからな。」

















はあ・・・なんだか先生の口から言われることって重いなぁ。




将来やりたことなんてないし、



それにいまの私それどころじゃないんですけどーみたいな。


















宏光は昨日どんな気持ちで部屋を出て行ったんだろう。




正直その顔が怖くて見れなかった。


















マイさんが宏光を好きだから頼った。



宏光もマイさんの気持ち分かってて助けた。





ただの心の狭いやきもち。



宏光がマイさんと関わることが嫌でしょうがなくて。








『宏光の優しさ』





それだけじゃ片付けられないような事件が起きている気がしたの。

























ずっと見つめているだけの方が幸せだったのかな。



付き合うって思ってたより難しい、、



よく聞く片想いのほうが楽しいってこういうことだったの?





私より遥かに経験が豊富な友達が言ってたセリフにちょっと納得。
















宏「にかいどーーーう!!それお前のじゃねーーーよ!!!」






「・・っ。」








校庭のグラウンドから響いて聞こえてきた大好きな彼氏の声。





その声も今は私の中ではモヤモヤにしかならない。





























私の考えすぎ?よくあること?私が嫉妬深すぎる?









いっぱいいっぱい考えるけど、




答えなんて見つかるはずない。





























宏光と付き合ったあの日からずっと、






ううん、もっと前からかな。



















宏光とマイさんの関係が、






怖くて仕方なかったんだ。

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作者名:たむあ | 作成日時:2017年5月21日 18時

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