愛の魔法をもっと...【Ki】

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「いってきまーすっ！！」







一生懸命クマをごまかそうとしてみたものの、


なかなか隠すことができなくて時間ギリギリ。









でも私の心は晴れ晴れとしてた。



だって今日も、いつもの電車の車両に乗っていいんだもんっ。







避けたりしなくていいんだもんっ。








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「･･･････････あ。」






北「おう、おはよー。」






「おはようございます！」





北「･･･。」





「･･･。」








・






沈黙。







なにか私話した方がいいのかな･･･？







チラッと盗み見た横顔、相変わらずかっこよくて


キラキラしてる。








・







・








北「顔に穴あきそうなんだけど。」






「えっ･･！」






北「なんか俺の顔ついてる？」






「いやっ･･･そういうわけじゃなくてっ」








あなた様の顔がかっこいいからです！！！









北「一目惚れねぇ･･･。」






「･･･。」






北「俺あんまそういうの好きじゃねーっつうかさ、
信じらんないんだよね。」






「･･･はい。」






北「だからま、俺が信じられるように頑張って。」






「はっ･･･はい！頑張ります！！」





北「みんな最初はそう言うんだよねー。」






・








じゃーねーーーって手を振って、


だけど顔はこっちに向けてもくれず、


ただ私は背中を見つめるだけ。






おっと･･そういう感じですね。



友達から･･･とはこういうことなんですね。



北山くんって、他の女の子にもこういう感じなのかな？







昨日はすごくいい人！って感じの印象だったけど、



今日はちょっと冷たいような、



きっと何人もいるたくさんの北山くんを好いている女の子。



の中の１人の私に相手してくれてるような･･･



軽くあしらわれた気分だ。

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