愛の魔法をもっと...【Ki】

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『キス、したことあるよ。』









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はっ･･･はははっ




自分で変な質問しておいて、




まさかのこれは傷ついちゃうパターン







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北「これで満足？」






「･･･は、はい。」






北「そうには見えねーけどな。」








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あったりまえやないですか！！！





そしたら今度はその相手が気になっちゃうから！！！






っていうかやっぱり経験済みかっ！そうだよなっ！！






･･･自爆だ。







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北「つっても１回だけな。なんでそんなこと聞いてきた？」






「･･･え、えへ。」









作り笑いもやっとで、北山くんを見る私。






なにやってんだか、本当にアホだ。






自分の言うこと成すこと全て、



巻き戻してやり直せたらもっと素敵な人生だったかも。









ふはっ


そんなことできるわけないから、『人生１度きり』なのにっ







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北「･･･？」







「あのね、実は夢で見ちゃったの。
北山くんがマイさんとキスしてるところをだよっ。
すっごーくリアルでびっくりしちゃってテンション下がっちゃって、
それであの映画キスシーン多くて思い出しちゃってー。」








北「･･･っ。」







「私北山くんを夢で呼び止めたのに全然近づけないのー。
もうなんか本当に夢なのか疑っちゃうくらいでね」









自分に呆れ返った私がペラペラと喋る中、




一瞬、北山くんが目を泳がせたのはなぜ？









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その理由は簡単に知ることができた。









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「でもこんなこと言い出せなくてさ、なんかごめんね。
心配かけちゃって。ただの夢なのにさ。」







北「お前、それ本当にリアルだわ。」







「･･･え？」






北「いや、だってそのキスの相手、マイだから。」









ドクンッ･･･









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北山くんから放たれたその言葉に





頭が真っ白になった。

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