愛の魔法をもっと...【Ki】

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マイさんの背中が見えなくなったあと







フって鼻で北山君が笑う。









北「あいつ、俺のおっかけ長かったくせして、もう男いやがんの。」







「･････へっ？」






北「今日もその彼に送ってもらったんだとさ。」








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やれやれって肩すくめる。






そんなもんなの･･･恋って。








ずっと想い続けてた人諦めて、他の人のこと･･･。









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北「理解できないって顔してんな。」







「･･･うん。」






北「俺がなかなか振り向かないから、他のとこに消えてっちゃったわけよ。」









････なに、その寂しそうな顔。








なに、その遠くを見るような目。









なんか、マイさんのことが好きみたいじゃん････。









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「え。」







北「え？」







「そうなの！？」







北「･･･は？」







「やっぱりそうなの？！？」







北「････頭いっちゃったね。」









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そうなんだやっぱり〜〜っ！！！








･･････････ってなにスッキリ！みたいな反応してんの私。






だめじゃんそんなの、無理じゃんそんなの、









敵うわけない。強敵すぎる。









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北「････A。」







「･･･っ。」









急に名前･･･っ。









なんてドキドキしてるうちに





さらっと肩にまわってきた腕。









北「なにー。なんか心配なっちゃった？
俺がマイのこと好きなんじゃないかって。」







「そっそんなことっ･･･」







北「じゃあなんで泣きそうなんだよ。」









ド！




アップ！！








私の顔めっちゃ近いですけど！？！？









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北「表情豊かだな、お前。可愛いじゃん」







「かっ･･･！？！？」









可愛いですって！？！









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・








北「マイのことは、終わった。」








「･･･。」








北「お、電車来たぞ〜。」








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・









終わった、なんて








簡単に言わないでほしかったの。









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私もいつか、終わらせてしまう時が、来てしまいそうで。

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