愛の魔法をもっと...【Ki】

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「お祭り一緒に行きませんかっ！？」





吉香「･･･私に言ってどうすんのよ。」





「練習しなきゃっ！」







・









あの朝からもう２日経っちゃって、





日に日に近づく夏休み。







・








ずっと言いたいのに言い出せなくて、






今朝なんて久しぶりに玉さんがいて、また言えなくて。








・









あの子は、





あの試合の日以来、北山くんに会ってるのかな？









早くしないとって分かってるのに。





断られる確率高すぎて、声が出ないの。









・







・







翌日。







・





北「･･･････なんか言いたいことあんだろ？」







「･･･っ。」







北「なんですかー。」









・









いっ･･･言わなくてはっ！！！






練習したじゃない。






お祭りに･･･一緒に･････・









「行きませんかっ！？！？！」







北「･･･は？」







「あ･･。えっと････」









バカアアアアアっ！！




途中から言ったって伝わるわけないでしょーがー！！







・









北「･･･。」








「お･･･祭り･･･。」







北「え？なに？小さくて聞こえねぇ。」









ぐいって耳近づけてくるから




びっくりしちゃって私。









「お祭り一緒に行きませんかっ！？！？！」








北「？！」









かなり大きい声出してた。









・







・









北「っ･･･お前耳元ででけぇ声出すなよまじで。」







「ごっごめんなさい･･･。」






北「祭り、悪ぃけど無理。先約あるから。」







「先約！？」








もしかしてあの子･･･っ









北「部活のやつらと行くの。だからまた今度な。」







「よかった･･･。」






北「よかった？なにが？」






「いやっなんでもない！」









・








一緒に行けないのは悲しいけど





部活の人たちなら、まあ仕方ないかな。









そう思ってたんだ。

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