第五話 ページ6
『あっ、やっと来たグルちゃん！』
「グルちゃん言うな」
えーいいじゃーんと言ってニコニコと俺の周りを飛び回る幽霊女。
『で？どうだったの！？』
俺を見て目をキラキラさせる幽霊女、言いずらくなるからやめてくれ……
「……………なにも」
『………………………え？』
しばらく間を置いて答えた俺の回答にさらに間を置いてようやく言葉を発した幽霊女、目を点にさせ固まっている。
『ちょ、はぁぁぁ！？』
かと思えば突如大声をだす、うるっさ
「うっさいねん、静かにせえ」
『いやいや、はぁ？！何も無かったの？！』
「そうや言うとるやろ」
『意味わかんない！！話しかけたんだよね！？』
「おん」
『なんでなんもないの！？練習したでしょ？！』
「あいつの鈍感さなめてたわ、どんだけいい雰囲気だしても全部かわされてしもた」
『はぁ！？はぁぁ！？意味わかんないぃ！！意気地無し！！ヘタレ！』
ほぼ同じような意味やろが……てかなんで俺幽霊に説教されてるん？でも目の前の幽霊は眉間にシワを寄せ俺に軽蔑の眼差しを向けていた。女の怒り方なんかそれ
『まさかこんなにヘタレだとは思わなかったんだけど！？』
「え、俺のせいなん？」
『だってグルちゃんの好きな子今ここに居ないじゃん、怒りたいよ！！私だって！その子に！！でもいないんじゃ意味ないんだけど！？』
だからって俺にあたんなや……
『いや、いい、いいや落ち着こう、１回…………よし、ごめんねグルちゃん怒ったりして、んで考えたんだけどもう直球に好きっていいなよ』
「まだ治ってないんだなよしまかせろ1発くらわせる」
『まてまてまてまて』
直球にもほどがあるやろ！！なんやねん好きっていいなよって！！
「それできたら苦労せんねん！！」
『おっしゃる通りです』
この幽霊頭沸いとんのちゃう？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にわとり。 | 作成日時：2019年11月16日 16時
