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一人で行くと行った私のワガママを
仕方なく聞いてくれた、たか。
抱きしめられて、
私からキスをして。
勇気を貰ったから
大丈夫。
そして私は
待ち合わせの場所についた。
社長が用意してくれたのは、
小さなカフェの一角で、
個室のようなスペースが用意されていた。
私より少し遅れて
やってきた朱里さん。
コツコツと鳴るヒールの音に
恐怖感が蘇る。
朱里「話って何かしら？」
そう言った朱里さんの顔は
一緒に仕事をしていたときの
優しい表情は全くなかった。
「朱里さん。
どうか、
もうこんなことはやめていただけませんか？」
私は社長から預った封筒を
テーブルに置いた。
それは、
社長に送りつけられたあの写真や
私に関する調査書だ。
朱里「見たんだ？」
「はい。」
朱里「もしやめるとして。
私が得るものは何？」
余裕そうに笑う朱里さん。
「何が…望みですか？」
私がそう言った時、
注文したコーヒーがふたつ
運ばれてきた。
朱里「望み？
そんなの決まってる。
私から奪っていったものを、
返して。」
「それは。
西島さんのマネージャーの
ポジションってことですか？」
私の質問に
朱里さんは答えずに
くすっと笑って煙草に火を付けた。
朱里「もうそれが叶わないことぐらい
わかってる。
自分がしてることの愚かさもね。」
煙草の白い煙を見つめるみたいに
視線を上げた朱里さん。
「じゃあ、なんで…。」
朱里「あ、Aちゃん。
灰皿もらってきてくれる？」
「はい…。」
私はいったん席を立ち、
お店の方から灰皿を受け取って
朱里さんの前に差し出した。
トントンと灰を落としながら、
また煙を吐き出す朱里さん。
「私、朱里さんに連絡した時
西島さんから離れる覚悟をしてました。
朱里さんは私から全てを奪わないと
納得しないのなら。
私がここにいることで
会社やメンバーに迷惑がかかるくらいなら。
全部手放してここを去ろう、
そう思ってました。」
思っていることをうまく
伝えられてるのかわからないまま
言葉を紡ぐ。
朱里「そう。」
「だけど、
今はそうじゃない。
西島さんのそばにいたい。」
朱里「その指輪もその証ってこと？」
私の左手の薬指に光る指輪に
目をやる朱里さん。
「そう…です。
彼が私の存在を受け入れてくれる限り。
そばにいたい、そう思ってます。」
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます！続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます！コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります！隆ヒーロー…隆弘っ！早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年2月25日 8時
