246 side Nissy ページ46
西「壊す…？」
朱里「そう、壊すの、全部。
それに…」
私にだってもう…わからない…
そう聞こえた気がして、
西「え？」
聞き返した俺に。
朱里「とにかく。
もう一枚だけ写真送ってあげます。
それがヒント。
そのかわり21時になったら、
タイムアウト。
Aちゃん、
別の誰かのものになっちゃうかもね。」
その言葉を最後に切れた電話。
西 「おいっっ！！」
そしてすぐに、
一枚の写真が送られてきた。
さっきよりも離れて撮影されたのか、
周りが写ってる。
古びたソファー、テーブル。
小さなテレビ。
そして、Aの頬に触れる
男の後ろ姿。
手が震える。
どこかで見た記憶があるその部屋に、
実「これ事務所じゃない？
このソファなんだか見覚えがある。」
末「昔、よくここでレッスンしたよな。」
後ろから覗きこんだ秀太と実彩子が言った。
そう言われて、
その場所の大体の場所が
浮かんでくる。
西「俺…行かなきゃ…。」
ここからタクシーで急げば、
間に合うはずだ。
西島！ちょっと待てよ、
と呼び止める声も無視して
荷物を持って飛び出した俺。
大通りに出ても
なかなか捕まらないタクシー。
・「にっしー！乗って！」
目の前に車が停まって、
開いた窓から顔を出したのは
チーフだった。
チ「朱里のこと、
私にも責任がある。
一緒に行かせて。」
西「ありがと。チーフ。」
チーフと二人、車に乗り、
事務所へ向かう。
チ「速水の今日の休みの理由って
朱里と会うことだったんだね。
あの子、
何の相談もしないで。」
西「あいつ、
細書は俺にも言わないで
行くつもりだったんだ。
全部手放す覚悟で。
マネージャーとしての
最後の仕事にするつもりだったって。
俺にも、メンバーにも、事務所にも。
もう迷惑掛けたくないって。」
チ「バカだな、速水。」
西「Aに、なんかあったら…。
やっぱり一緒に行けば良かった。
一人で大丈夫なわけ、なかったのに。
俺が無理にでもついていけば。
いや、むしろ行かせなければ…。」
後悔の言葉ばかり、
でてくる。
さっき抱きしめあった感触は
まだ覚えてるのに。
Aに何かあったらと、
不安で押しつぶされそう…。
チ「とにかく急ごう。」
唇を噛み締め、
頷くしかできなかった。
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます！続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます！コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります！隆ヒーロー…隆弘っ！早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年2月25日 8時
