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と、その時。
西島さんのお腹がきゅーっとなる。
西「あ…。」
顔を見合わせて、
二人でクスクスと笑う。
寝起きのボサボサな髪を
ワシャワシャとかき混ぜながら
西「そういえば、お腹空いたな。」
と言う西島さん。
「何か作りますね。」
そう言って立ち上がった途端。
「…あれ…っ」
ぐにゃりと歪む視界。
傾いた体を慌てて支えてくれた西島さん。
西「うわっ、大丈夫？」
「う…ん、立ちくらみかな…？」
西「ちょっと横になってたほうがいい。
ね、A。
昨日の夜、ちゃんとご飯食べた？」
私をベッドに寝かせながら
問いかける西島さんの顔が、ちょっと怖い。
「…あ。」
食欲なくて、
食べなかったことを思い出す。
西「お昼は？
いや。
いつから食べてない？」
「覚えてないない…かも。」
かも…と付け加えたけど。
昨日はたぶん、ほとんど食べてない。
千晃さんのことが、
気にかかっていたからだ。
その前もミーティングの前にご飯…、
少しは食べた、ような。
西「この、バカっ。」
「ごめんなさい…。」
忙しかったり、
気にかかることがあると食べるのを忘れる私。
いつも、西島さんに怒られるのに、
なかなか直らない。
西「食欲は？」
「あまりない、です。」
ちょっと待っててと、キッチンから
ゼリー飲料をもってたた西島さん。
たまにこういうことがある私のためか、
いつも冷蔵庫に常備されるようになったもの。
西「これ飲んだら、少し寝て。」
「…やだ。」
考える前に言葉がでてた。
西「は？」
眉間にシワを寄せる西島さんの服を
掴む。
「寝て起きたら…遅刻しちゃうし…。
どこにも行かないってわかってるけど…。
やだ、私。
何言ってるんだろ…。」
西島さんの手からそれを受け取り、
キャップを開けて口に入れる。
西「それはつまり。
寂しいから一緒にいてってことかな？
俺のかわいいAちゃんは。」
よしよしと、頭を撫でられて、
恥ずかしくてなんとも言えない気持ち。
だけど。
うん、と頷いた私に。
西「なんか、今日のAは素直だな。」
かわいい、
そう言って私を毛布で包んで横抱きにすると、
そのままリビングのソファに運んで
そっと降ろす。
西「ここなら、俺の姿見えるでしょ。
目を閉じても、俺の空気、
感じるでしょ。」
「うん…。ごめんなさい…。」
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リリィ(プロフ) - ao.aoさん» ありがとうございます！応援しただいて嬉しいです☆続編も楽しんでいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - idmさん» ありがとうございます！5も公開しました。引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
idm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！！続編も楽しみです(^^) (2019年2月23日 18時) (レス) id: 8b61c6c3c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます！ (2019年2月22日 22時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» コメントありがとうございます！色んな捉え方、ありますねー☆そこまでちゃんと読んでもらって嬉しい限りです☆ (2019年2月22日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年1月1日 14時
