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西「また謝るー、ごめんじゃなくて。」
両手を腰にあてて、
頬を膨らませてる。
「ありがとう。
ボサボサ頭でも、
そこら辺の女子よりかわいいかも。」
思わずふふっと、
笑いがこみ上げる。
西「かわいい、いりません。
Aの前ではかっこいい俺でいたいの！
よし。
眠くなったら、寝ていいよ。
ちゃんと起こすから。
今日はAも午後からでしょ？」
毛布を肩まで上げてくれて、
頭を撫でてくれる。
「はい。」
西「これから忙しくなるのに、
そんなフラフラじゃ困るからね。
わかってる？」
「わかってます。」
西「じゃあ。目、閉じてね。」
西島さんの言うとおり、
ここにいると、
西島さんの気配がする。
うとうとしながらも感じる。
ご飯食べてる。
あ、カフェラテ、飲んでるのかな？
食器、ちゃんと洗ってくれてる。
顔洗ったり、
着替えたりとか。
何となくわかる。
そして。
ふわふわした意識の中、
時折ふと頭を撫でる感覚があったりして。
問題は何一つ解決していないのに、
心がじんわり温かくて、
幸せだった。
西「…。A…？」
「ん…。」
おでこに感じる柔らかな感触。
西「そろそろ起きれる？
家を出る時間まであと1時間くらいだけど。」
目を開けると、
至近距離に西島さんの顔があって、
おでこにキスされたんだってわかる。
「あ…。寝ちゃってたんだ、私。」
西「どう？
まだ目眩する？
顔色はさっきよりいいみたいだけど。」
そう問われて、
体を起こしてみるけど、大丈夫そうだ。
「大丈夫、です。」
西「じゃあ、はい、これ。
ココア淹れたから、
飲んだら支度しよっか。」
「すみませ…、あ、
ありがとう。」
カップを受け取りながら
また謝りそうになって、
じろりと私を見る西島さんの視線を感じて
ありがとう、と言い直す。
西「よくできました。」
微笑んでる姿に、
つい見惚れる。
こんなに素敵な人が、
なんで私なんかを大切にしてくれるんだろう？
もっと仕事ができて、
美人で、明るくて。
私なんかより
もっとちゃんと西島さんを支えられる人が
いるだろう。
だけど。
西島さんが淹れてくれたココアは
あったかくて
甘い。
まるで西島さんみたい。
私はこの場所を誰にも渡したくない。
私はここに、いたいんだ。
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リリィ(プロフ) - ao.aoさん» ありがとうございます！応援しただいて嬉しいです☆続編も楽しんでいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - idmさん» ありがとうございます！5も公開しました。引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
idm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！！続編も楽しみです(^^) (2019年2月23日 18時) (レス) id: 8b61c6c3c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます！ (2019年2月22日 22時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» コメントありがとうございます！色んな捉え方、ありますねー☆そこまでちゃんと読んでもらって嬉しい限りです☆ (2019年2月22日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年1月1日 14時
