150 side You & Nissy ページ50
「うわっ…っんん！」
いきなり降ってくる激しいキスを
受け止める。
西「西島さん、じゃない。」
意地悪な笑みを浮かべて、
さらにキスを深くする。
「んっ…、た…かっ…。」
唇が離れる頃には
体の力が抜けてしまってる私の頬に
手を添えてじっと見つめてくる、大きな目。
西「やっぱりかわいいやん。すっぴんも。」
「もう…あんまり見ないでください。」
真っ赤になってるであろう
私の頬をさらっと撫でて、
西「ほら、支度したら行くよ。」
「え…？
あ、はい。」
バタバタと必要なものを持って、
西島さんの部屋に向かった。
今日の映像を二人並んで見る。
こんなに自分自身の内面をさらけ出す
アーティストは他にいるだろうか。
悩み苦しみ作り上げたステージ。
その合間に心の内側をファンのみんなに伝えるMC。
それは嘘偽りない彼自身の言葉。
辛い思いをしたこと。
歯がゆい思いをしたこと。
その中で生み出した数々の作品たち。
たどりついたこの場所。
このたくさんの歓声が、
西島さんへの最大の称賛だと思った。
ちらりと西島さんを見れば。
私の存在なんて忘れたみたいに
画面を見ながらペンを走らせていた。
それでいい。
むしろ、それがいい。
ずっとそばで西島さんの姿をみていたい。
それが、私の願い。
だけど
それが叶う未来はきっとこない。
そう思っていた。
side Nissy
不意に肩に感じる重み。
視線をそちらに向ければ、
俺に寄りかかり、Aが眠っていた。
西「疲れてるのは同じだな。」
俺より小さな手が
いつの間にか、
俺の服の裾を握っていた。
それに気づかない程
目の前の画面に集中していた。
ふっと自然に浮かぶ笑み。
Aの中の最優先は俺だという
自負がある。
でも。
俺の最優先は
A、じゃない。
仕事もAも、だ。
どっちも同じくらい大切で、
選べない。
Aを大切に思ってるし、
ずっと一緒にいたいと思ってる。
俺に寄りかかって眠るAの頭に
そっとキスをおとす。
東京と横浜の公演を
ちゃんと成功させたら。
Aにプロポーズしよう。
そう決めていた。
Aと二人で拓く道。
その道を手を繋ぎ歩む。
それが、俺の願い。
だけど。
俺達には思い通りに進む未来なんて、
なかった。
現実は、想像よりもずっと
厳しくて辛い。
⑅∙˚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈˚∙⑅
歩む道。4
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
