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事務所のエントランスで、
さくらさんが心配そうに私を待っていてくれた。
さ「どうしたの、それっ!」
私の膝を見て驚くさくらさん。
「転んじゃって…。」
ヘヘッと笑ってみせたのに、
さ「それに、なんか顔色悪い。」
鋭いなぁ、やっぱり。
隠せない、さくらさんには。
「さっき、少し過呼吸がでちゃって。
あ、でももう大丈夫なの…」
話し途中の私を有無を言わさず
わたしの手を引いて
医務室に連れてくさくらさん。
膝の傷を消毒して、ガーゼを貼ってくれて、
ベッドに座らされる。
さ「西島さん、
すごい心配してたよ。
Aが戻ってきたこと報告してくるから、
少し休んでて。」
そう言ってさくらさんは部屋を出ていった。
静かな空間に戻る。
ひとりが少しだけ怖い。
なんとなく、
何かが起ころうとしてる予感がする。
だけど。
今度はただ飲み込まれるのは嫌だ。
そう思って、
唇を噛む。
西「Aっ!」
バタンと勢い良く開いたドアと、
大好きな人の声。
西「大丈夫…なのか?」
目があった後
上から下までわたしを見て、
そう聞いた西島さん。
うんと頷くと、
西島さんは私をぎゅっと抱きしめる。
西「一人にしてごめん。」
変な視線を感じると打ち明けたのは、
少し前。
西島さんに度なしメガネを買ったことを
報告したときのこと。
一人にならないように気をつけろって
言われてたのに、
昼間だし少しの距離だからと
油断していた私が悪い。
「私こそ、気をつけるべきでした、
すみません。」
浦「なぁ。
その会話、よくわかんないんだけど。
説明、してくれる?」
そこでやっと、
この抱きしめられてる状態を
みんなに見られてることに気づいた私。
「あっ!
に、西島さん!
仕事中!」
末「今更だろ。」
末吉さんの笑いながらも冷静なツッコミに、
「「すみません…。」」
二人して謝る私達。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます!できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります! (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます!色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします! (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます!年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって!!最高です!コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ!!大好きです! (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2018年10月14日 21時